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disjunctiveさんのコメント: 更新順

★3サイドウェイ(2004/米=ハンガリー)男の甲斐性が問題とされると、それほど未練を抱けるような異性とそもそもどうして一緒になれたのか不可解を禁じえない。ジアマッティに熱視線を浴びせるマドセンがわからない。 [review][投票]
★4駅 STATION(1981/日)大晦日に場末の飲み屋で高倉健と倍賞千恵子が黄昏る苦悶を味わいたく、20年ぶりに再見したのだった。しかし黄昏るには不穏すぎる。東宝製70年代刑事ドラマに民子物をぶち込んだ暴力的な構成で、とらやにミサイルが直撃したかのような触感なのだ。 [review][投票(4)]
★3男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980/日)博のマイホームに絡んで人々の甲斐性が発現する様が具体的で色彩に富んでいるからこそ、気づけば夜学に浸透している寅の過程のなさがぶきみなのだが、何もない男の穿つ虚空に伊藤蘭の瓜実顔が蒸着して実体を与えることで、その淫靡が匂い立ってくるのだ。 [review][投票(2)]
★4ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書(2018/米)拘束具の抑圧に呻きと鼾を漏らす怪熟女の湿性の官能を余所に、何も考えてない男たちは事務机の間隙を疾駆して、乾いたサバンナの原始記憶を蘇らせる。[投票(1)]
★4野獣死すべし(1959/日)仲代はこの時期の彼らしく何処を見てもおかしい。それを周囲が好青年だと扱うので、ますます同輩の無感覚の限度を試すような挑発的な作り込となってしまう。 [review][投票]
★4ヴェラ・ドレイク(2004/英=仏=ニュージーランド)面の皮の厚さが善を容赦なく施す様を喜劇の間を用いて叙述している。事件発覚の間の悪いタイミングにしてもそうである。この着想は後半のリーガルサスペンスをどう受容すればよいか受け手に混乱をもたらしかねない。 [review][投票(1)]
★4犬ヶ島(2018/米)動物の人権問題を突き詰めると愛玩化の否定になりかねないところを、そこはあえて逆行して、自らの本分を発見して受容するという価値剥奪の精神状態にむしろ高揚を求めようとする。 [review][投票]
★3刺青一代(1965/日)自爆の巻添えを食らって花ノ本寿に憤りを覚えようにも、あまりにも躊躇のない自爆が人格喪失を予感させて、責任能力を負わせようがない。その特異な熟女趣味も相まって、自爆の手際の良さと迫力をただ観察する有様となり、重荷からの解放感は得られない。[投票(1)]
★4ナイトクローラー(2014/米)ウィル・スミスのやりたがるような自己啓発映画への揶揄が、強盗殺人現場撮影の件で時間切れスリラーの型によってサイコパスへの反感が克服されてしまうあたりから本気印になってくる。 [review][投票]
★4甘い人生(2005/韓国)女の愛想笑いを誤解した童貞の暴走が組織の潰滅を試みるまでになった段階で、この話の客観性は事態をコントとして叙述せずにはいられなくなる。かかる含羞はだからこそ、女の魔性に取り込まれた男の痴態の補足に成功して笑いと催涙をもたらす。[投票]
★4乾いた花(1964/日)小娘に屈してしまうオッサンという性愛の弱者に池部良の生来の生硬さを援用するのは常套としても、加賀まりこの大いなる天然はそこにとどまらず、池部から女性的なセクシャリティを引き出してしまう。[投票]
★4間諜X27(1931/米)一様に鼻の下を伸ばすマルタイらの個別化を図るべく、ディートリヒの視線は猛烈に遷ろう。男の選別はランダムにしかならないのだが、女の自棄は事に少年の冒険じみた陽性の刹那さを与える。 [review][投票]
★4メリンダとメリンダ(2004/米)甲斐性の釣り合いが取れていない異性がアプローチを試みれば言動に力みが出てくるのだが、悲劇の方が真面目だけにその力みに喜劇の諧調が現れてくる。一方で喜劇のカリカチュアはゴージャスな共和党員のようにもっぱら生化学に依存している。[投票(1)]
★4薄化粧(1985/日)80年代邦画が50年代目前を叙述するディスプレイメントの質感にはSF映画のような時代を見失わせる遠近感がある。その何処にもない国を触知させてくれるのは、川谷拓三が目撃する場末の苦悶なる普遍である。[投票(1)]
★4愛してる、愛してない…(2002/仏)天然の迫力がその明朗さゆえに受け手の憎悪から逃れようとする。事が人生の対比に収斂されることで、人並みに生きられなかったという障害の臨床例にオドレイ・トトゥを落とし込む。 [review][投票(1)]
★3炎のメモリアル(2004/米)ホアキンの人生を逐次的に俯瞰する構成を編集段階で解体してスリラーにしてしまった元々の不自然に輪をかけて、911からの感化を消そうと試みるほどかえってそれが出てしまう怪異さ。 [review][投票]
★3マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007/仏=中国=香港)ジュード・ロウで金城武の形態模写ができる感動と笑い。ストラザーンに至っては発声しているうちは彼なのだが、黙してしまうとたちまちトニー・レオンに外貌が堕ちてしまう。これはほぼ文化侵略であり、言語共同体を容易く超えてしまう類型の強さに打たれる。 [review][投票(1)]
★3エリジウム(2013/米)病魔の浸潤がかえって痛覚を無効にするヤケクソじみた難病超人に見る、ジミー大西の匿名性がもたらした肉体的寛容。罹患してますます盛んになる猟奇ポルノにジョディ・フォスターというこれまた難物が投じられ炎上する乱戦で目的を見失う村役場のお家騒動。[投票(2)]
★3スパニッシュ・アパートメント(2002/仏=スペイン)異性の同性愛に際して生じる口惜しさが同性愛者に調教されることで解消してしまうリベラリティと調教の成果を実践に移してしまう科学精神の合併が、その器用さのあまり四海兄弟を訴える道徳教材の枠にはまってしまう。[投票]
★3眠狂四郎多情剣(1966/日)屈服のよろこびを消化できず恐慌する乙女心の心象が、江戸近郊をパッチワークのような魔空間へと歪めていく。失恋の趣き濃厚な顛末とやっと恋ができたという淡い達成感を、雷蔵の助平顔と戸田皓久の笑わない目が祝福する。 [投票(1)]