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[コメント] 4デイズ(2010/米)

家族に傾注するマイケル・シーンのテロリスト像は娯楽作劇としては都合がよいとしても、社会小説を希求する際には、単身者の婚姻困難がテロの大きな動機になっている現実とズレてしまう。
disjunctive

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この歪みのとばっちりを食らうが、現実とフィクションの緩衝材として機能するサミュエルである。彼はほとんど一貫した人格を持たずむしろ景物に近い。しかも彼の腰の据わらなさが最後には社会小説を密室劇核スリラーとして総括してしまう。現代劇にもかかわらず、デタント前の映画を見ているような、ある種のノスタルジーに話が接続するのである。

(評価:★4)

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