[コメント] 地獄でなぜ悪い(2013/日)
現代邦画らしい、受け手のリテラシーをまるで信用しない回想説明の冗長さは、いつかしか、本来の目的とは逆行して、現実とマンガの境界を曖昧にする。つまり、これは、人が死ぬことができる世界なのか? 死の信憑性の薄さは、フィクションの非実用性を含意する。
しかし、あえて曖昧にしたい欲望もある。結論を下さないことで、夢を追い続けたいからだ。それはやさしさであり、搾取でもある。
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