[コメント] 検察側の罪人(2018/日)
“清和会”的センスを嫌悪するキムタクの書斎が何よりも悪趣味な設えなのである。正義の相互嵌入的な営みに言及する筋であるから一見して納得できる意図だが、参禅を始めとするキムタクの悪趣味について、作者が果たして自覚的なのかどうか。
この危うい留保を受肉したのが、はち切れんばかりの幼児体型とアニメ声という吉高由里子の怪異な肢体である。草食系の邪念とは言わせない肉の迫力が、便利屋過ぎる松重豊の饒舌で抵抗を失った構成の平面を滑り、二宮を襲う。
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