コメンテータ
ランキング
HELP

disjunctiveさんの人気コメント: 更新順(1/18)

人気コメント投票者
★3リアリズムの宿(2003/日)語り手のエゴが自らの課題を原作に接ぎ木している。リアリズムの宿に包摂されてしまうと前後の断絶のあまり、冬の日本海が時空を曲げたような文芸的な効果があらわれるのだが、もはや『リアリズムの宿』である必要はない。寒山, ゑぎ[投票(2)]
★3KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016/米)感傷に溺れエキゾチシズムに甘え停滞する冒険と抽象的な抗争に活を入れるのはマシュー・マコノヒーの陽性の造形。しかしその到達点にあるものは、フィクションの効用にたいする強迫観念という業界人の自意識、つまり空虚の最たるものである。 [review]寒山, DSCH[投票(2)]
★415時17分、パリ行き(2018/米)無能という属性が受容されるモチーフを童貞トリオの珍道中が古典落語のような人情噺に容赦なく落とし込む。キマイラのように怪異なかかる構築物は、人物対比を狂わせることで恒例のドキュメンタリーパートを混乱させるオランドの短躰を以て絶頂に達する。3819695, サイモン64, けにろん[投票(3)]
★3ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015/米)何度でもやり直せるのなら感傷は醸成されない。それは、一回の人生しかない人物に担われるものだろう。 [review]Orpheus, pori[投票(2)]
★3黒い家(1999/日)人格障害を勇敢さと読み替えてしまう語り手の配慮は劇中人物への同一化という未熟を忌避する。大竹しのぶにメロドラマのような人物像が投影される一方で、内野聖陽が同一化の対象から脱落する。DSCH[投票(1)]
★4ドント・ブリーズ(2016/米)スティーヴン・ラングという悪乗り配役からわかるように普通の活劇ではない。幸薄い老人を若者が襲撃する筋立ては、若者の生死よりもラングの幸福に気をやらせ、恐怖映画の様式が別種の緊張を強いる。ラングは退治されてしまうのではないか?...またしても。 [review]DSCH, けにろん[投票(2)]
★3ワイルド・レンジ 最後の銃撃(2003/米)ロバート・デュバルの美事な頭部と比較参照させることで、おのれの薄毛の相対増幅を試みる姑息な助平心はまた、美術とガンファイトを精緻にせずにはいられない苛烈な自己認識の産物でもある。 [review]ゑぎ, けにろん[投票(2)]
★3そして父になる(2013/日)これは、よほどフランキー側に問題がなければ現状維持が妥当で、そもそも観察に値する現象とは思えない。それを無理に物語の形に落とし込むため、福山の造形が紋切型になる。 [review]ペンクロフ, moot, ぽんしゅう, DSCH[投票(4)]
★4日本で一番悪い奴ら(2016/日)銃の摘発がそこまで特権化してしまう理路がわかりづらい。摘発して得られる利得と銃調達のコストが見合っていない。語り手にも自覚があり、だからこそ摘発が強いられる背景は執拗に説明される。 [review]DSCH, けにろん, ぽんしゅう[投票(3)]
★4この国の空(2015/日)招集の恐怖に揺れ動く繊細な長谷川のエロ顔に素直クールという女のエキセンな生き様をいかに結合させるか。ロマンスの難解な衝動が社会変動と同調している意匠なのだが、戦中戦後を相対化する謎のてよだわ言葉はむしろ宇宙を逆侵略し始める。ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★4恋愛適齢期(2003/米)老女が70年代ダイアン・キートンそのままの挙動を来す様には、オッサンがモーションキャプチャーを介して3D造形物の美少女に憑依したかのような蠱惑がある。キアヌを熟女趣味だと責めるわけにもいかなくなる。 [review]けにろん[投票(1)]
★3ある日どこかで(1980/米)恋の信憑性に不安を抱く余りただひたすらポートレートに尺を割き続ける強迫観念も、合理性を放棄した時間の楽観的な跳躍も、時への不信の裏返しである。ぽんしゅう, 緑雨[投票(2)]
★4アウトレイジ 最終章(2017/日)マレビトであることがハニカミになればピエール瀧の造形となり、選ばれたことの後ろめたさとなれば老人たちの若い衆への配慮となり、引いては自殺願望になる。そのお馴染みの願望は肉体の老化が精神に追いつくことでもはや自然死のような様相を呈している。 [review]3819695, ぽんしゅう, 緑雨, けにろんほか5 名[投票(5)]
★4仁義(1970/仏)フランソワ・ペリエのネコ愛玩にイヴ・モンタンのおもしろ科学工作。オッサンの行き詰まる単身生活がロボ化した女たちによって重奏される。隙あらばスキンシップに励むアラン・ドロンらのボーイズ・ラヴとの間に、刹那の親和力を生じさせながら。けにろん[投票(1)]
★3スター・ウォーズ 最後のジェダイ(2017/米)男の疲弊に哀憐を寄せる眼差しは、単身オッサンの孤島ライフを記録映画調の豊穣さで捕捉するが、シリーズの基底にある武断肉体主義とは相性が悪い。無茶苦茶になった個々人の戦闘力の位階を破綻の手前で押しとどめるのはデイジー・リドリーの鼻息。けにろん, DSCH[投票(2)]
★3イレブン・ミニッツ(2015/ポーランド=アイルランド)ドミノ倒しのようでいて、その体を成していない。むしろ、薄毛髭オッサンらの肉壁で成形されたピンボールである。筋の離断で宙に浮いた関心が装置自体への興味へ向かう。筋のない辛さが何か醜いものを見たいという倒錯を誘う。 [review]寒山, けにろん[投票(2)]
★4ほとりの朔子(2013/日=米)オッサン向け昼メロというべきハーレム状態を二階堂ふみが観測することで中庸を得ているように見えるのだが、それはタカシくんのアレもアレだらうと思わせる罪深い誤誘導であった。 [review]寒山, けにろん[投票(2)]
★4ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)80年代コテコテ美術を景物映画の高雅な文体で模倣しようとする気の狂った開き直りである。あるべき什器の質感を求める彷徨は記憶をめぐるそれと重なり、悲劇的な気分を高める。 [review]ゑぎ, けにろん[投票(2)]
★4フライト・ゲーム(2014/米=英=仏=カナダ)孤立が解消され、ネタが割れて通俗化しても、人の評価が変わったといううれしさは残り続ける。 [review]3819695, けにろん[投票(2)]
★3300 スリーハンドレッド(2007/米)習志野の第一空挺と普通科の隊員では結果が自明で対位法のスリラーは働きがたい。どう見ても野暮なモノローグは、したがって人格の強度を減じて公平なゲームを語るための必要悪であり、他方で隠し芸大会でもやって力関係の粉飾に勤しまねばならぬ。「世界を神秘主義から救うのだああ」――露骨すぎて愉しい。 [review]DSCH[投票(1)]