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disjunctiveさんのお気に入りコメント(1/25)

スリー・ビルボード(2017/米=英)★4 世界には不条理と怒りが溢れている。その己の中の「怒り」を、ないことにするでもなく、捻じ曲げるでもなく、忘却するでもなく、あるがままに、飲み込み、「付き合っていく」。どんなに苦しく滑稽なあがきでも、望んだ結果を得られなくとも、そう生きていくほかない、ということか。 真摯な達観に至るロックウェルの表情が絶妙。 [review] (DSCH)[投票(6)]
エベレスト 3D(2015/英=米=アイスランド)★3 そこに山があったのは判るが、ヤマはどこにあったんだろう…。 (るぱぱ)[投票(3)]
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016/米)★3 成功を渇望し暴走するマイケル・キートンの姿がアメリカ人の強烈な改悛になっている。日本人もワタミとか、王将や大勝軒あたりの映画を作ってくれてもええんやで。 [review] (ペンクロフ)[投票(2)]
ファースト・マン(2019/米)★3 デイミアン・チャゼルには「作中人物が無個性・反魅力的造型に留まることなどお構いなしで自らの語りに邁進できる」という、どうにもありがたからぬ潔さというか作家性というかがある。「長女の早世」一点に立脚して心理的解釈を施したニール・アームストロングの業績を低温かつ微視的に語り切るのだが。 [review] (3819695)[投票(7)]
運び屋(2018/米)★4 何かが終わってしまった気配は濃厚にある。誰もがこわごわゆく「その後」の地雷原のど真ん中を、当人だけはスタスタ歩いて、しかも一番大切なものはちゃんと最後まで待っていてくれる。ご都合主義? いや、ホラ話なのだ。それがご愛嬌というものなのだ。 [review] ()[投票(7)]
崖っぷちの男(2012/米)★4 正直、野次馬を巻き込んだ劇場型犯罪としての緻密な構成には遠いし、ワーシントンのキャラ設定もクールと緩さの間で今いち半端。が、一方で実行部隊のベルロドリゲスコンビが絶妙なダサ格好良さで随所で映画を覚醒させた。ラストも久々に小粋。 (けにろん)[投票(3)]
哀しき獣(2010/韓国)★3 「誰ひとり(観客さえも?)状況を正確に把握できなくとも、事態は不可逆に進行しつつある」という世界認識こそが優れてフィルム・ノワール的なのだから、これを「脚本が拙い」の一言のもとに断罪したくはない。極力「拳銃」を排除して「手斧」「包丁」を特集した暴力も作品の人格を端的に徴づけている。 [review] (3819695)[投票(4)]
哀しき獣(2010/韓国)★4 ラストで民族哀史とでも言うべき『ディア・ハンター』的構造に気付かされたりするが、メルヴィル的殺人顛末からローリングして『ターミネーター』的破綻に至る韓国シークェンスの力技。無謀と思える展開をねじ伏せるホンジンのその自信は支持したい。 (けにろん)[投票(2)]
ザ・タウン(2010/米)★4 スコセッシのギャングスタ映画でもあり『現金に体を張れ』でもありといったところに、高密度のアクション・シークェンスとレベッカ・ホールの存在が独自色を加えている。主演俳優としての自身にこの潔癖なキャラクタをあてがう演出家ベン・アフレックは厚かましいが、そのナルシシズムが却って頼もしい。 [review] (3819695)[投票(5)]
ザ・タウン(2010/米)★5 今更な題材だが真摯な思いがあれば物語は人を打つ。多くの友の屍を乗り越える主人公に葛藤があまり無いようだが、一方では恋焦がれた女への矜持を現代感覚に立脚させたニューハードボイルド。その平衡感覚の妙。多彩な役者陣の高度なコラボも世界を担保した。 (けにろん)[投票(2)]
蜘蛛の巣を払う女(2018/英=独=スウェーデン=カナダ=米)★4 個人的にはリスベットに眉毛のあるのが違和感。物語はスピーディーだがハッキング→奪還→ハッキング→奪還の繰り返しが少々ダレる。やはりルーニー・マーラとダニエル・クレイグの物語として見たかった。 [review] (サイモン64)[投票(2)]
ボヘミアン・ラプソディ(2018/英=米)★3 全米ツアーの導入部。ハイウェイを画面奥にした空撮から、バスと自動車にカメラが寄って行って、自動車のフロントガラスをすり抜け、車内を通って後部ガラスもすり抜け、場面転換してコンサート会場の画面まで、まるでワンカットだったかのように見せる。 [review] (ゑぎ)[投票(10)]
1987、ある闘いの真実(2017/韓国)★3 軍事独裁と反共主義の連携が自由主義の弾圧へ繋がるメカニズムが明晰でないままヒロイック酔いどれ検事を配して対立軸に据えるので底浅な感じがするし、並行する学生運動もノンポリ少女の視点では踏み込めない。力作だが詰め込みすぎだし情に流れすぎと思う。 (けにろん)[投票(2)]
1987、ある闘いの真実(2017/韓国)★5 足から外れた靴という小物使いの連鎖が引き出すリアルが、ただの技法ではなく集合的な体験の反映だと語っており見事。警備隊と衝突した後に脱ぎ捨てられた靴の山の禍々しさ、無念さ(含『アパートの鍵貸します』のネタバレ)。 [review] (寒山)[投票(2)]
ザ・ウォーカー(2010/米)★4 画調にしても奔放なカメラワークにしても、どうやって撮ったのだろうと疑問と興味を抱かせる(=撮影とポスプロ作業の境界が見極め難い)画作りはドン・バージェスの仕事。画面全体に占める「空」の面積の大きさが強く目を惹く。往年の西部劇を探しても即座には見つけられないだろう、大きな大きな空の映画。 [review] (3819695)[投票(6)]
ザ・ウォーカー(2010/米)★4 運ぶ男と奪う男。逃げる女と追う男。シンプルなテーゼを事後の虚無的な荒廃世界に描きマカロニウエスタンの復刻として堂に入っている。ヒューズ兄弟の演出はそれなりに抑制され、あざとさ臨界ギリギリ線上。老夫婦宅の攻防の長回しはご愛嬌か。 (けにろん)[投票(6)]
ゼロの焦点(2009/日)★4 大きな夢を目指す佐知子(中谷)と小さな幸せを願う久子(木村)。二人の演技合戦の間で何もできない広末がそのまま禎子を体現しているという嬉しい誤算。鹿賀、本田、西島、野間口らの芝居気たっふりの男のズルさ、弱さ、純情ぶりもいかにも東宝らしい娯楽映画。 [review] (ぽんしゅう)[投票(7)]
やわらかい手(2007/ベルギー=ルクセンブルク=英=独=仏)★4 孫の為という日常思考から出発し、やがては安寧な飼い慣らされた日常から飛翔する婆さん。些か嘘っぽい話に真実味を付与するキャスティング。フェイスフルも絶対条件だったろうがマイノロヴィッチこそ俺の理想。年増趣味なわけじゃないが。 (けにろん)[投票(5)]
そこのみにて光輝く(2013/日)★4 縦んば菅田将暉がおらなんだら如何ほど味気ない映画に成り果てていたかしらと、想像するだに怖ろしい。(演出意図の範疇とは云え)綾野剛のカラッポ男ぶりとは対照的に身の詰まったキャラクタリゼーションだ。近藤龍人は日本列島の光線とますます親密な関係を築き、北海道の暑気を首尾よく捉まえている。 [review] (3819695)[投票(12)]
わたしは、ダニエル・ブレイク(2016/英=仏=ベルギー)★4 社会のシステム化による殺人は、それが薄まった殺人ゆえに見えにくい。かつてナチスのガス室のようにわかりやすかった社会の殺人は今では年を経るごとにより見えにくくなっている。この映画では、ダニエルの怒りの窓口を公務員にしたことで薄まって見えにくくなったアイヒマンを可視化する戦略を取ったのだが、それは功を奏したのだろうか? [review] (ロープブレーク)[投票(2)]