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disjunctiveさんのお気に入りコメント(24/39)

スポットライト 世紀のスクープ(2015/米)★3 メディア関係者あこがれの「調査報道」自慢だが、過剰なサスペンスやヒロイズムを排除した筋立てが奏功して嫌味がない。結果、メディアは普段の怠慢を棚に上げて自尊心を保ち、我々は「良心と正義」という無いものねだりの正論に期待を抱いてしまうガス抜き佳作。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
レイチェルの結婚(2008/米)★4 厭らしさの見本のような撮り方だ。無遠慮に被写体に寄るドキュメンタルな手持ち。虫酸の走る素早いズーム。画質の差を露骨に設けたカメラの切り替え。それらが息詰まる演技空間の形成に与かっていることも否定できず悔しいが、しかし私の胸に残るのはどうしてカサヴェテスだけがあれほど偉大なのかという謎ばかりだ。 [review] (3819695)[投票(3)]
リアリティのダンス(2013/チリ=仏)★4 このような自伝的作品が(願望を交えた改変を施したらしいのだから、よりいっそう)自作解説としても成立する程度に、やはりアレハンドロ・ホドロフスキーは私的な作家だった。たとえ物語に幾多の艱難が押し寄せようとも、それがドタバタ喜劇でさえある陽性の映画として撮られたことに快い驚きを覚える。 [review] (3819695)[投票(4)]
アンジェリカの微笑み(2010/ポルトガル=スペイン=仏=ブラジル)★4 怪異譚表現に於いてスラブ的・サイレント的な味わいという以上のもは大して無いのだが、農夫のあっさん集団への偏執や朝食時の婦人客の強固な目力や各種ノイズの底深い剣呑さとかがオリヴェイラ自身の意図や思惑とは乖離しよっぽどおっとろしくて蠱惑的。 (けにろん)[投票(1)]
君の名は。(2016/日)★3 今まで私小説というか、告白みたいな映画を撮っていた監督が、とてもウェルメイドな娯楽映画を作った事に驚く。 しかし、主人公の二人があそこまで必死に惹かれあう理由はなんだったんだろうか? 俺は、命がけで三葉を追えなかったなあ 恋を描く様でいて恋に恋する映画って感想 (pori)[投票(3)]
独裁者と小さな孫(2014/グルジア=仏=英=独)★4 多分に寓話的導入からリアリズム世界になだれこむ訳だが舞踏人形と化した孫の愛らしさと独裁者の意外な処世テクがシビアな現実との緩衝となっている。それでも何万人も殺戮した男は惨殺されるべきとの思いを噛み殺し未来の希望に仮託したい。そういうダンス。 (けにろん)[投票(2)]
無防備都市(1945/伊)★3 作り込んだと思しきドラマトゥルギーはアンナ・マニヤーニのシーンを除くと実は発露にさえ至っていない。解放直後のエモーションとリアルな風景と制約から生じた既存文法の破壊。それらは戦略的に付与されたものではなかったのだと思う。 (けにろん)[投票(2)]
ランゴ(2011/米)★4ファンタスティックMr.FOX』のような天才にのみ可能な業績と較べればさすがに分が悪いとは云え、これを一九二〇年代以来のアメリカ映画の一伝統「小動物アニメーション活劇」の最新形と呼ぶことにさほど躊躇は覚えない。ゴア・ヴァービンスキーのアクション設計にはやはり見るべきところがある。 [review] (3819695)[投票(1)]
ザ・ワイルド(1997/米)★3 宣伝部はどう売るか困ったんだね。これじゃアクション映画の題。単なる遭難パニック物じゃないし、人間ドラマとしても異色だと思うし、ジャンル分けしづらい。やっぱりマメット。あの大富豪、かなり好き。 (mize)[投票(1)]
シン・ゴジラ(2016/日)★3 人物の描写は、キメまくったフルショットやロングショットもあるにはあるが、ほぼ細かいカット割りが中心。だが、殆どアクション繋ぎの記憶もなく、どうもそれぞれの人物の顔面を見せようというカットが専らだ。カメラ目線モノローグの連打なども印象に残る。 [review] (ゑぎ)[投票(10)]
マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015/豪)★3 「今、ここを楽園にしろ!考えるな!走れ!戦え!死ね!生きろ!」というアジが臆面もなく炸裂する山場30分には流石に鼻血が出て、「何か」を呼び覚まされる。この原始的単純さは崇高であり、作り手の熱量には敬意を払うべき。面白いのは間違いないのだが、 [review] (DSCH)[投票(6)]
シェルブールの雨傘(1964/仏)★3 母娘の打算の物語 [review] (寒山拾得)[投票(4)]
十三人の刺客(1963/日)★3 良い!のだけど、さすがに人数が多すぎて、対決場面も散漫な印象に。 (カズ山さん)[投票(2)]
ブルーノ(2009/米)★3 各シーンのカメラ基本使用台数が三台(またはセットアップ数が三)とは多すぎる。もっと貧乏臭く撮らなくては。劇中の行為への批判者に対してはその狭量を逆批判できる、という狡猾な作りは良識に抗うコメディにあって常套の構え。頭のよさを隠しつつも、やはり認められたいという思いが見え隠れする。 (3819695)[投票(1)]
スター・ウォーズ フォースの覚醒(2015/米)★3 広大な物語の延伸する荒野の裾野で展開したかのような初期3部作に比し今回は精巧なミニチュアの箱庭でマニュアル的に収縮する。意外性の欠片もない。デススターの10倍の巨敵を半分以下の労力で粉砕したらあかんやろ。タメない展開の空疎がモロに露呈した。 (けにろん)[投票(3)]
ミスター・ノーボディ(1975/独=仏=伊)★2 おふさげが過ぎて間延びした冗長な映画になってしまっている。150人の人馬が駆けるシーンはそれなりの迫力があるが、それが唯一の見所か。それにしても本作のヘンリー・フォンダは妙にロビン・ウィリアムスに似ている。 (シーチキン)[投票(2)]
メカニック(2011/米)★3 性急にマニュアル的過ぎ心に何も留まらず過ぎていく展開の味気無さ。相変わらずベン・フォスターは一見いかがわしいが実は腰が据わったキャラで十全だっただけにステイサムの孤高に成りきれない温さが惜しまれる。ウーとかトー的情緒の欠落。 (けにろん)[投票(1)]
クリード チャンプを継ぐ男(2015/米)★3 恵まれた男が拳闘にのめり込む生理が生半可にしか描かれない。もっと単線的にすべきか、でなければインディペンデント魂で『ロッキー』という金看板に対峙して欲しかった。それがクリードという眠れる血筋の反骨にリンクするべき。終盤は呆れるほどに迎合的。 (けにろん)[投票(4)]
クリード チャンプを継ぐ男(2015/米)★2 少年院で暴れるアポロの隠し子アドニスの元にアポロの嫁が来る。「一緒に暮らさない?」ここで映画は終わってる。その後アドニスはさしたる苦労もないままビッグマッチに至り、そこそこいい試合で負ける。映画とシンクロしてるなと (pori)[投票(2)]
岸辺の旅(2015/日=仏)★4 実にスリリングな映画だ。絶妙に現実を超えたフィルムの触感。風に揺れる白いカーテン。度々行われるベッドメイクと白いシーツ。靄のような白いガス。そして美しい山あいの風景と滝の俯瞰。 [review] (ゑぎ)[投票(3)]