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disjunctiveさんのお気に入りコメント(6/39)

37セカンズ(2019/日=米)★4 障がい者の性欲という際どい課題は仕事を通じたアイデンティティの確立や母親の庇護からの脱却とリンクされる。その物語方便の虚構は佳山明の実存の圧倒の前で気にならない。しかし、それらが放逐され俄に舵を切った自分探しは少なからず形骸的で惜しい。 (けにろん)[投票(2)]
天使のはらわた 赤い教室(1979/日)★3 1点の曇りない非情世界であり救われない奈美はただ転げ堕ちる。水原ゆう紀が最初っから墜ちてしまってるムードを濃厚に漂わせて世界に沈殿しており被虐感さえも最早無い。しかしラストの衝撃度はその退廃を地獄へと転倒させる。撮影が凡庸なのが惜しい。 (けにろん)[投票(1)]
天使のはらわた 赤い教室(1979/日)★5 余りにも見事な [review] (寒山拾得)[投票(1)]
天使のはらわた 赤い教室(1979/日)★4 蟹江敬三水原ゆう紀が出会って最初に入る旅館のシーン。窓外のライティングで時間経過を表現する。それも夕陽から日没、ネオンの灯りまでと凝っていて映画人の気骨を感じ嬉しくなる。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
天使のはらわた 赤い教室(1979/日)★5 封切り当時「赤い教室、観たか!」が仲間との挨拶になっていた。水原ゆう紀の虚空を見据える目に射られた。自分の中にサディスティクな快感と虚しさが混在したのを憶えている。曽根中生監督の快心作! (ぽんしゅう)[投票(4)]
大魔神(1966/日)★3 しかめっ面でのし歩く巨大暴力人形、大魔人は不気味を通り越して滑稽。神の「たたり」が姿カタチなど持ってはいけないのだ。物語は安直でありきたりながら丁寧な作り込みや、大映大道具スタッフ渾身の廃墟セットのリアルさは、子供向け特有の手抜きがなく好感。 (ぽんしゅう)[投票(3)]
七人の刑事 終着駅の女(1965/日)★5 映画は推理劇よりも周辺人物群を肉付け豊かに描写するを本旨としており、変化球として時折見られる手法だが、本作が優れているのはこれを徹底したことにある。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
佐々木、イン、マイマイン(2020/日)★4 かつて「男子」だったすべての者に捧ぐ、 [review] (緑雨)[投票(2)]
犯罪都市(2017/韓国)★4 マ・ドンソクの完璧アイドル映画 [review] (ペンクロフ)[投票(4)]
家庭(1970/仏=伊)★5 アルメンドロスの流麗なカメラの縦横性と意味を喪失した「仕事」のタチ味とディスコミュニケートなキョーコ・ヤマダという飛び道具が混在するが、香港映画と見紛うジャドのゲイシャメイクの衝撃が誘爆剤となり調和に至る。帰結のほろ苦さも絶品。 (けにろん)[投票(1)]
ブルータル・ジャスティス(2018/米=カナダ)★4 顛末語りの根底にあると思われる社会観が少し煙たい(※)ものの、面白い。グダグダな喋りの緩さ、おかしさと呵責ないアクションの緩急の「間」による翻弄。片頬だけ上げて皮肉に嗤う「たちの悪い冗談」としての人生。タランティーノコーエンの後に来たるべくして来た象徴的なアメリカ映画。覆面二人の異様な迫力とカラッカラに乾いたブラックユーモアがたまらない。撮影も相当いい。 [review] (DSCH)[投票(3)]
ブルータル・ジャスティス(2018/米=カナダ)★4 ちょっと長尺過ぎるとは思うが、強烈に緊張感を維持する傑作犯罪映画だ。例えば、銃撃が全部簡潔だ。間延びした演出は行われない。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
ただ悪より救いたまえ(2020/韓国)★3 前半、娘ユミンが誘拐される部分や、娘の母親(『アジアの天使』のチェ・ヒソ)の扱いについて、雑なシーン繋ぎだなぁと思え、ちょっと冷めてしまったのだが、殺し屋レイ−イ・ジョンジェが活躍し始めると、この悪役ぶりには昂奮させられた。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
未知への飛行(1964/米)★4 間近な危機を濃厚に纏った世界観。地下壕の一室で1人世界の終末と対峙するフォンダの葛藤が表層的にしか描かれないのが逆リアル&クール。その決断を予知する空軍将校の悪夢や極右マッソーのサディスティックキャラなど60年代的意匠も味わい深い。 (けにろん)[投票(2)]
ある脅迫(1960/日)★3 小粒ながら見所の多いサスペンスだ。まず冒頭タイトルバックの汽車とトンネルの扱いで既に傑作を予感させる。クレジット後、歩く男の足から始まるというのも常套ながらいい出だしだ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
ハウス・オブ・グッチ(2021/米)★3 老舗企業の創業者一族が瓦解していくドラマと成り上がり嫁の覇権争奪に因果関係がなく空中分解する。ガガの腰の据わったシチリア血流がパチーノの腹芸と相乗する前半が見ものなだけに勿体ない。終盤は取ってつけた感が横溢して観客は置いていかれる。 (けにろん)[投票(1)]
ヤクザと家族 The Family(2021/日)★3 暴対法など現代的な要素も入ってはいるが、物語の骨格は古典的なヤクザものでもある。またよくよく考えると、けっこう強引な展開も多い。 [review] (シーチキン)[投票(2)]
透明人間(2020/米=豪)★4 エリザベス・モス出ずっぱりの女優映画。まず彼女の自宅、海の側の断崖上に立つ豪邸がいい。夜、自宅から逃亡する導入部の緊張感!シーン途中、客観ショットでパンニングして、空の廊下を映し、また彼女に戻る。このカメラの動きは不要と思ったが、実は後で効いてくる。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
クライ・マッチョ(2021/米)★4 彼が監督のみに徹した近作には失望することも多かったが、矢張り『運び屋』同様、出演した監督作にハズレはないのだ。 [review] (ゑぎ)[投票(9)]
クライ・マッチョ(2021/米)★4 一発のパンチで死んじゃう領域に至った爺さんが、それでも過度にマッチョでなく適度に女好きで当たり前にモテる知足の境地を煩悩のかけらもなく提示した遺言。苦み走って吐き捨てる定番ガッデムは自筆での刻印。総括を枯淡で通せるイーストウッドの役徳。 (けにろん)[投票(6)]