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[コメント] TAXi4(2007/仏)

馬鹿に徹していれば良いものを、中途半端にかっこ良くみせようとしている感じ、残念。
夢ギドラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







要領の得ないマヌケたちのドタバタのみで構成されているので、考えようによっては、娯楽映画といえるかもしれません。そんな映画でありながら、容認できないネタがいくつか入っているように思え、気楽には過ごせませんでした。サッカーの描写が多いので、そこから例を挙げると、ちなみに、わたしは、サッカーの熱狂的なファンではありません、

警察の所長さんが、窓の向こうから飛んできたサッカーボールが頭に当たって、怒ってボールをつぶしてしまうシーンがあります。これは、笑っていられます。所長さんがこの程度で怒ってしまう人で、子供がする癇癪のようにボールにあたる、のですから、ストーリー上の意味は分かるし、キャラクター付けとして必要な黒ユーモアと思うのです。

でも、別のシーンに、有名なサッカー選手をタクシーでサッカー場まで急いで送り届ける、というのがあります。このとき、タイトルにもなっているタクシーは、サッカー場の中央まで走っていき、選手をカッコイイ感じで降ろします。このシーンは、笑えません。一見、面白ふうなんですが、ストーリー上、何の意味も持たないエピソードです。で、タクシーが踏みつけた芝生は、サッカーにとって大切なものです。ここで、タクシーが踏み潰すのは、浅はかだ。という思いが先に着ました。

おそらく、本作の監督は、時間にギリギリにかっこ良く登場し、自分が喝采を浴びることを、夢みている人なのかもしれません。それで、タクシーが不必要にコートの上を走ったのでしょう。ここは、そっとタクシーが裏方に徹する姿勢をみせるべきだったと思います。

(評価:★2)

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