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[コメント] のだめカンタービレ 最終楽章 前編(2009/日)

のだめかわいい。
夢ギドラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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何かを乗り越えるために、自分と向き合って、次に他人と向き合って、やっぱり自分に向き合うしかない。そのための気の遠くなるような努力の積み重ねにしり込みしないは、本シリーズのテーマの一つですね。私は、言葉本来の意味の「ドラマ」をコメディー使って意識的に描こうとしている本作が大好きです。めっちゃ大衆的な月9でちゃんとやった点も、音楽を通している点も大好きです。

本作では、他人との関係、他人に向き合うことに主眼があったように思います。いや、向き合わせる側(他人)の気苦労の話ですか。千秋先輩もオクレール先生も、のだめ大好きで幸せにしたいし助けたいんですね。じゃあ、どう助けるかというと、助けたいその人に手を差し伸べるわけじゃなく、突き放して自分がもっと先に行こうとする。主人公のだめはそれに愕然とする・・・ってところで本作は終わります。すごいエネルギーを溜め込んで後編へ行くわけです。背中みとけってよく聞く話ですが、大変だなあと。嫉妬や焦りを感じているのだめに、二人がコンサートのやコンクールの機会を与えることは簡単にできることだけど、自分が変わる以外に本当に乗り越えるすべはないのだから、先に行って待っている。また嫉妬の対象であったRuiにも苦労があることを知り、見方を変える。いい作品だと思いました。これは、原作マンガが既に持っている良さですが。

映画は、のだめ(上野樹里)がうまかったです。のだめシリーズが伝えたい沢山のことを何でもないようにやってのけています。後半に見せる嫉妬しすぎてぶっ壊れたのだめのエキセントリックな顔はしびれました。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)カルヤ[*]

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