どうしてだか、ちーっとも感情移入できず。不敬ながら寝転びながら観ちゃいました。

淡々とした、というよりストーリー性の無い脚本で、それでも戦艦大和沈没まで観せられる一貫して高度な演出なり演技なりがあれば良いのに、そういうものが何も無い。この監督、映画作るのが下手なんでしょうね。

人物が全員現代っ子にしか見えないのは喋りすぎるからでしょうか。いや、当時15、6歳の少年がどんな会話をしたのかは知りませんが、映像であれだけストレートに喋られると冷めます。脚本も監督か。なるほど。

原寸大にした戦艦大和のセットもイマイチ迫力がないのは、自分がテレビで観たことを差し引いても、撮り方が下手だとしか思えない。音楽もうるさいだけだし、映画として完成度の高いところが少しも無いように思えます。

反町隆史はそこらにいるアンちゃん、中村獅童はガナるだけ。松山ケンイチが孤軍奮闘な気さえしてきます。他に良かったのは高畑淳子（絶品！）と長島一茂（意外！）ぐらいか。うーん、渡哲也も役不足だったし。

★２は嫌悪感を催した場合にだけ付けてたんですが、嫌悪感を催すという程でもない。というのがこれだけの大事件を描きながら腑甲斐ない。てことでやっぱり。