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[コメント] 彼岸花(1958/日)

大人の「サザエさん」
Aさの

柔らかい「赤」は勿論ですが、田中絹代の着物にはじまり画面中に溢れる「緑」の美しさ。目に楽しい映像です。

無地紬の着物に無地の名古屋帯を取り合わせる普段着や、安っぽく見える一歩手前まで華奢な柱や建具、苗字をさん付けで呼ばれるお手伝いさん、全てがいかにも戦後の山の手プチブル風。あんな家、いいなぁ。住みたくはないけど(負け惜しみ?)

大映からわざわざ借りて来た割には山本富士子の登場が少ない気がしますが、まぁそんなもんか。浪花千栄子との絡みが面白い。しっかし京都の人間には思えない役柄。よそのおうちのことに要らん口挟んだらあきまへん。

佐分利信田中絹代は言うことなし。有馬稲子はこういう役やらせたらピカイチじゃないでしょうか。久我美子が意外にブスで残念(主観)。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ナム太郎[*] ジェリー[*]

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