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[コメント] ふんどし医者(1960/日)

原節子、こんなに丸髷の似合う人だったのか! 大年増の迫力でもっと活躍してほしかったなぁ。
Aさの

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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前半は将軍家御典医になる道を捨て、貧民の為に献身する森繁久彌に心打たれ、後半は明治維新後、やくざ者だった弟子(夏木陽介)が立身して持ち帰った最新の西洋医学と自分の蘭方医術との溝の深さに苦しみもし、人間ドラマとしても歴史ドラマとしても価値がある作品。

森繁って二枚目でもなく三枚目でもなく二枚目半で主演を張った最初の役者なんじゃないでしょうか。今じゃすっかり‥‥だけどねぇ。うまいなぁ。

原節子森繁の為に高価な顕微鏡を買えないかと布団に横たわって思案するシーンの美しさったらありません。こんなに丸髷の似合う人だったのか! んが、原節子が綺麗なのはこのシーン、ってかこのカットのみ。そのあと賭場に乗り込んで自分の身体を「三百両!」って、奥さん冗談キツいよ〜。個人的には若い頃のえずくろしさが抜けて、一番良い顔をしている時期だと思うんですが。「永遠の処女」なんて綺麗ぶってないで大年増の迫力でもっと活躍してほしかったわ。って今更鎌倉から出て来られても困るけど。

江利チエミも1シーンだけものすごく綺麗に見えるシーンがあります。

本当によい映画。オーストラリアで愛を叫んだりしてないで、こういうの作ろうよ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ゑぎ[*]

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