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[コメント] デス・プルーフ in グラインドハウス(2007/米)

クエンティン・タランティーノの才能が産み出した、史上最高の「クソ映画」。
TM(H19.1加入)

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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色気、バイオレンス、カーチェイス、スリル、そして胸糞悪いクソ野郎をぶちのめすカタルシス。そこに、イカした音楽。これだけあれば、「クソ映画」でもこれだけ観客の気持ちを高揚させることができるクエンティン・タランティーノの天才ぶりに感服です。

(追記)  あまりの面白さに再度観賞。70〜80年代の「クソ映画」のオマージュではあるものの焼き直しでは無いですね。何というか、当時の「クソ映画」の中で、男の観客の欲望を刺激するためにもしくはヒーローや名探偵・刑事・保安官の才能を見せつけるため、スタントマン・マイクのようなクソ野郎に弄ばれ、殺された多くの女性たちへの鎮魂歌なのかなと思いました。

 当時の彼女らは、主役の引き立て役のクソ野郎のクソ具合を更に強調するための引き立て役(引き立て役の引き立て役)にすぎませんでしたが、クエンティン・タランティーノの凄いところは、ヒーローや名探偵・刑事・保安官ではなく、彼女たち自身でクソ野郎に鉄槌をくらわさせているところです。しかも、同じスタントマンを使って。

 劇場で爆音の中観たい作品ですね。当時、「食わず嫌い」で避けてたことを後悔しました。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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