最初に言っておきますが間違いなく面白いです。でもね、もっともっと面白くできたと思いますよ。

観ながら思っていたのは、きっと健二君が秘められた数学の才能を遺憾なく発揮して、スクリーンいっぱいにそれが描かれて、アシュラマンもどきをやっつけてくれるもんだと思いました。 で、確かにそうなりましたけど、「ええー！？それだけ？？」って感じ。彼がどのくらいすごくって、だけど何で代表になれなかったのか、それがこの事件でどう開花するかってことを何で描かなかったのだろうって思います。（紙に計算している姿とキーボード叩く姿だけでは彼の凄さは何もわかりません。）

夏希先輩もそう。なぜ彼女が学校一の人気者なのか、これじゃあただ単に可愛いからだけじゃないですか。何も特別な存在ではない。（ま、高校生のあこがれる理由なんて98%は容姿だけどね）

普通の人の普通の姿を描くならば、仮想空間が実世界に及ぼす影響で人類が大混乱なんて大げさなテーマじゃなくって、日常のトラブルをごくまじめに解決をする、そんな設定のほうがすんなりと心に入ってきたっとおもいます。これが満足できない理由。

でも、もう一度言いますが、面白い映画であることは間違いないです。

それと佐久間君の情報収集能力、この才能こそ特筆すべきではないですか！もうひとつ、甲子園予選の一連の流れは面白かったです。