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[コメント] カラフル(2010/日)

私は理解も共感もできない。どちらかというと否定的だ。(あ、映画にではなく主人公にね。)
K-Flex

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







私の多感な時期はバブル期だったせいか、この手の類のお悩みには全く縁がないというか、理解できないというか、とにかくこういう奴等が大嫌いなわけですよ。「自分は不幸でその原因は自分ではないどこかにある、誰かにある、手っ取り早く親か学校のせいにしちゃえって。」って感じで。(真剣に悩んでいる人、ごめんなさいね。でもおじさんはそうなのよ。)

中学生というのは親の保護を受けている大人だと思います。善悪や分別は完璧にとはいえないものの、大体は身についているはず。だから自分の行動の責任はすべて自分にあるはず。自殺なんかしている(しようとしている)時点で、そいつは終わっていると思います。(またまたごめんなさいね。でもそう思っちゃうんだよね。)

この映画は(私にとっては)圧倒的に「親の愛情」の映画です。お父さんもお母さんもぶれることなく、徹頭徹尾息子に愛情を注いでいます。あの接し方が正しいかどうかはよくわかりません。私の好みではありません。でも、息子がどんな態度をとろうとも、あきらめることなく投げ出すことなく押さえつけるわけでもなく、少々媚び過ぎだとは思いますが、でも親の鏡です。

そ、それなのに、あの馬鹿息子は「早乙女君と一緒の学校に...。」だと?!お前、自分が立ち直ったのはお友達のおかげ、そして自分の努力だと思っていないか?勘違いしていないか?今日まで生きているのはご両親のおかげだぞ?それ以外の何物でもないぞ!!

でも、親としては予想外だったけど、これ以上ない返答だったんでしょうね。私はあのシーンで泣きました。親の「全力で注ぐ無償の愛」に泣きました。息子が立ち直ったから泣いたんじゃありませんよ。(勘違いされると困るので)

ところで画面ですがCGが多用されていましたよね。リアリズムの追求なのか、絵を書くの面倒くさいからか、専門的、芸術的なことは判りませんが、私には違和感ありありです。「いや、あのミスマッチがいい味出しているんだよ」ってことでしたら、もうお手上げです。

(評価:★3)

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