ユカちゃんの台詞「恐かったから。」これが私の心情とドンピシャでドキンとしました。こんな若い子にこの台詞を吐かせるとは、監督さんもなんと意地悪な。

私は仕事柄、非常に多種多様な障害者と非常に薄っぺらな付き合いをします。これは仕事なので相手も私もこれ以上のことを求めていない。そんな薄っぺらな付き合い方で障害者を見ると「自分とは違う→なんだか恐い→距離を置こう」という感情を持ってしまいます。でも口には出しません、当たり前です。大人だし、仕事だし。

そしてユマちゃんの返し「もう、恐くない？」

これで完全に打ちのめされました。そう、知らないから恐いんです。私は今後も薄っぺらな付き合いしかしない障害者には意味無き理由無き恐怖を抱いていくことと思います。だけどもし深い付き合いをする障害者が身近に登場した場合は、勇気を持って知ることをしようと。

あとおじさんは下衆だから、いつ介護士さんがガバっとユマちゃんに襲いかかるのかとハラハラしていたのですが、終盤の屋台での食事のシーンでの二人の雰囲気を見ていたら、そんな期待をしていたことを大いに恥じたものです。