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[コメント] インセプション(2010/米)

がんばれ!脳内映画!
不眠狂四郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







他人の脳内や夢に入り込むという、わくわくする出来事は多くの科学者が実際に研究している分野だし、その世界(明晰夢や共有夢)を題材にした小説や映画は結構昔から存在する。個人的に大好きな分野。

脳内や夢内を映画で映像表現するのは、しこたまハードルが高い。誰しも夢を見るわけで、映像的な夢らしさは万人が実体験している分、「ああ夢の中ってこうだよね」って感覚を映画でも体験したいところ。

またその夢ワールドを使ってその映画が何を語るのか、観る人に何をメッセージするのかが、その映画の価値を決めると思う。

レビューなのにちっとも『インセプション』の内容を評することを書いていません、すみません。脳内や仮想現実ワールドで殺戮戦闘ばかりをみせる映画(例えば『攻殻機動隊』や『マトリックス』)には成り下がってもらいたくない。そういう意味でぎりぎり頑張ってるんだけど、インセプション作戦が企業間戦争みたいなもののためであるところが何だかチープでマンネリといわざるを得ない。

夢々しい映像のリアリティー面では『ウェイキング・ライフ』や『パプリカ』(2006日)に負けているし、美しさや世界観は『ザ・セル』が絶品、だと思う。人間を描いている点では『オープン・ユア・アイズ』『バニラ・スカイ』のほうが上。

気軽にデカプリオを見たくてこの映画を見た方は、映画の内容には不満がのこるのでしょうね。でも、みんな高い評価つけてるし。夢ワールドを駆使して表現する人間ドラマを今後期待したいという意味で僕も5点つけるのです。

そうそう、最後の駒がかろうじて回り続けているところでエンドを迎えているということは、あのシーンはまだ夢の中ってことなんですか?単なる続編匂わせ?

(評価:★4)

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