[コメント] 運命じゃない人(2004/日)
脚本の流れそのものに感情移入してしまい、エンドロールで思わずガッツポーズ!
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ああ、ウマイ!おお、気持ちイイ!と脚本の緻密さに悶えまくってしまった。ラストの仕掛けも良。
もちろん不満がないわけじゃなくて、ヤクザの親分が探偵事務所でファイルを見つけるくだりとクワタマが段ボールから札束を見つけるくだりは明らかにご都合主義というか偶然のチカラが働いてしまっているし、探偵役の俳優さんはやや表現し切れてないなぁと感じる部分もあり。翌朝ミヤタの部屋を借りに来る会社の先輩とその彼女についてほとんど処理されてないのも残念。
普通の映画ならこの程度のアラは「焼魚の小骨」みたいなもので全然気にならないのだけれど、『運命じゃない人』においてはむしろ「甘ぁ〜いケーキの中に混入したタマゴの殻」という感じで、脚本があまりに抜かりなくスウィートであるがゆえに目立ってしまう部分ではある。
だが。それでも。何もかも差し置いて。この監督の心意気と将来性は全力で買いです。もし万が一宝くじで1等当たったら、半分くらい内田けんじにあげてもいいよ。
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