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[コメント] ユナイテッド93(2006/仏=英=米)

一言で言えば、再現VTR。「映画としての評価は?」と訊かれると・・・
STYX21

正直言って、分かりません(笑)。

「料理」で例えると、「旬の活きのいい魚」を「刺身」で出されて、「料理の評価は?」と訊かれるのと同じ。

食材を加工して食べ物として提供し、肉じゃがやカレーライスのように「食卓」に並べられるのだから、広義の意味で「料理」にはなるのだろうが、そもそも、魚を包丁で切っただけの刺身が「料理」なのか? だったら、お湯を沸かして入れるカップラーメンも料理ではなのか?ならば、「得意な料理は刺身とカップラーメンです」と言っても世間で通用するのか? 等という疑問が生じる。もちろん、「素材がいいので、あえて手を加えずに生魚を刺身にしました」と言われたら、確かにそこに料理人の意図や判断が込められてるので、それは「料理」と言えるのかもしれない。また、「旬の活きのいい魚」の刺身なのだから、素直に「うまい!」と言うことはできる。が、しかし、それは、あくまで「旬の活きのいい魚」の生(ナマ)がおいしいと褒めるのであって、単に食べやすくするために切った「刺身」を料理として褒めているのではない。もちろん、そうなると、「料理の評価は?」と訊かれると、単に包丁で切って、お皿に盛りつけただけだがら、「ご飯のおかず」ではあるが、やはり・・・。

これ以上言うと、「料理とは、そもそも何ぞや?」という、やや哲学的な話になってしまうので、もう止めときます。そもそも映画の話をしているんですからね(笑)。

もうお分かりと思いますが、要するに、「料理」=映画、「旬の活きのいい魚」=9.11というタイムリーで誰もが共感しやすい実話、「刺身」=単純に実話を場面毎に切って並べただけのドキュメンタリー、「旬の活きのいい魚の刺身」=本作品 ということになります。

つまり、「旬の活きのいい魚の刺身」が料理なのか分からない私には、本作品が映画なのかは分からない ということです。 さらに言えば、これを映画として評価していいのかも分からないということです。

したがって、熟慮(?)の結果、本作品は、「評価不能」 とさせて頂きます。 (心の声:だいたい、新人コメンテーターの初コメントでいきなり評価不能だなんて、いいのかな・・・。前代未聞だぞ、こりゃ・・・。)

「評価」という行為は難しいものです。簡単に言えば、どういう基準で物事を見て判断するのか ということなのでしょうが、一口に「基準」と言っても、千差万別であって、価値観・世界観に左右されるでしょう。それ以前に、そもそも「物事」である映画とは何ぞや?という話になります。また、映画を「見る」とは何なのか。映画は映像表現なのだから、画面を見る訳ですが、ただ漫然と眺めるだけでいいのか、「見る」って画面に映ってる何を見ればいいのか、だいたい映画は「見る」ものか「観る」ものなのか?・・・。それに映画は映像だけでなく、台詞や音楽もあるし、「みる」だけでいいのか?・・・。

もう、私には、よく分かりません(笑)。 なにしろ、世界の巨匠、黒澤明監督でさえ、アカデミー名誉賞の受賞の弁で「私はまだ映画が分かっていない」と語っているのですから、私が分からないのは当然です(「分からない」の次元は違いますが・・)。 ただ、これからコメントを書いていくうちに、分かる、いや、そこまではきっと無理なので、「考えていければいい」と思ってます。 (心の声:・・と言っておけば、遊び半分で評価不能作品を初コメントに持ってきた訳ではないと思ってもらえるかな・・・。)

いやぁ〜、映画の評価って本当に難しいものですねっ。では、また、次のコメントでお会いしましょう〜(水野晴郎風)。

(このコメントを読んだ皆さんの心の声: 一番「評価不能」なのは、お前のコメンテーターとして評価だよ! これからも、こんなくだらないコメント書いていくつもりなのか!?)

(皆さんの心の声に対する私の答え: その件についても、私にはよく分かりません(笑)。)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)sawa:38[*] ねこすけ[*]

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