[コメント] 陰日向に咲く(2007/日)
事象で泣かそうとせず、心情を揺さぶってほしい。それが出来うる素材だっただけに、この出来は相当惜しい。
4をつけたが、これは高評価ではない。5の素材を4にしてしまったと言う評価である。
最後のスタッフロール中、とてももどかしい思いに包まれた。もっとどうにかできただろうと言う思いは抑え切れないものがあった。陰日向に咲く人は絶対多数である。常に日向で煌々と咲き誇れる人など早々いるものではない。なのに、本作のエピソードはなぜこれほど「他人事」なのか。
この作品、群像劇に近いものではあるが、人を描ききれていない。登場人物に共感し、共振してこそ、こういったストーリーには面白みがでて、感動できる。そういう人物がスクリーンの中に最後の最後まで登場してくれなかった。だからこそ、それぞれの事象に同情は出来ても、感動は出来ない。それが、とてももどかしかった。
岡田准一と宮崎あおいはじめ、キャストの演技は光っていたと思う。それをスクリーンの上で生かしきれていない事は、とても残念である。
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