[コメント] チェンジリング(2008/米)
導入部から全くそつのないストーリーテリング。2時間半という長尺にもかかわらず、意識はスクリーンにくぎづけ。なかなかないレベルの傑作である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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情報を提示するタイミングの巧みさと確かな演出方針に裏づけされた極めて質の高い作品である。
決して面白い作品ではない。悲しいわけでもない。とにかく辛い。警察は自分に牙を向き、警察との戦いでは味方に立ってくれた弁護士や牧師は「息子が死んでいる」という立ち位置を変えることはない。自分が最も望む結論は得られないと多方面から言い募られる辛さ、それは警察の担当者が軒並み更迭されようが、幼児大量殺害犯が絞首刑に処せられようが消えるものではない。
望みの薄さは自覚しているだろう。しかし、どんな薄い望みでも0でないなら賭けてみる。それがあるべき姿だとイーストウッドは提示しているのではないか。であれば、全面的に支持する。
(2009.02.28 109シネマズMM横浜)
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