[コメント] フィッシュストーリー(2009/日)
エピソードの絡め具合に伊坂幸太郎の色が見えるが、何とも盛り上がりに欠ける。それぞれのエピソードののつながりが脆弱なのがその原因か。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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悪くはないが、実績からすると若干の落胆は否めなかった。
確かに「フィッシュストーリー」を聞いたことがある人の関係者が世界を救う５人のメンバーのうちの１人を救っているわけで、歌が世界を救ったというのもあながち的外れではないのだが、強弁であるのも否定できない。濱田岳が息子(森山未來)を「正義の味方」にするというところにこの曲の影響を匂わせられれば、まだ説得力があるのだが、高橋真維の言葉による影響のほうが強い印象を持つ演出なので、全体の流れと言う点では微妙な印象しか持ち得なかった。
「逆鱗」関連のエピソードに関して言うと、無理に曲が世界を救うという印象付けをしているように見えてその分は興ざめした。メンバーの意図や希望とはなんら関係ない部分で話が進んで、大局的に見た時に初めてその影響がわかると言う視点を貫徹したほうが良かったように思う。
(2009.03.21 109シネマズMM横浜)
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