[コメント] J・エドガー(2011/米)
人選が適当か分からないが、後藤田正晴を主役にした映画を欧米の観客に対して見せて、興味を持たせられるか考えればアメリカ以外に対する本作のハードルの高さが分かろうというもの。構成にイーストウッドらしさは見えるが、やはりそのハードルは高かった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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公的なイメージが確立されていない人物の私的部分にフォーカスが当たった作品を見せられてもどう評価していいものだかというのが端的な感想。
吃音にしても、マザコンにしても、ゲイにしても、まぁ、ご自由にどうぞと言うか、あぁ、そうだったんですか・・・。と言うよりないのではないか。それらの要素が驚きにはつながらないのである。
演技という点で話をすれば、吃音に関しては『英国王のスピーチ』のコリン・ファースを見てしまっているし、ゲイの権力者に関しては『ミルク』のショーン・ペンが想起されてしまうわけで、ディカプリオが決してダメな訳ではないが、その域までには達していない事を2時間かけて確認する事になる。
鑑賞前にある程度覚悟したことを確認する2時間。それを有意義と捉えるかどうかは個人によると思う。イーストウッドらしい構成を楽しみたい方には若干弱含みでおすすめする。
(2012.1.29 横浜ブルク13)
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