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[コメント] R100(2013/日)

無茶苦茶な作品を作っているという自覚があるのなら、そもそも面白い話にしろという話である。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







とてつもなく出来が悪いメインシーケンスを「100歳の監督の作品」という劇中劇に仕立てることで「俺ら、この部分の出来が悪いことはわかってんねんで〜」と逃げを打ったのかもしれないが、出来が悪い自覚があるならちゃんとやれよという話になるだけである。めちゃくちゃという自覚があるようなのでこの部分にはこれ以上踏み込むのは避ける。

そして、そもそも出来の悪い作品に金を払わせる事を「おもろい」と思っているのであればエンターテイナーとして失格である。倉本、高須らとの内輪ネタで楽しみたいなら商業映画を撮りましたという顔をするのではなく、PFF辺りに出品する自主映画としてやっていただければ良い。

くしくも宮崎駿が「ほかの人にはわからない」という詞が出てくる「ひこうき雲」をメインテーマにした『風立ちぬ』を公開した年に松本人志が本作を公開する羽目になったのはある意味で運命だったのかもしれない。両作とも大いなる自己満足という点では一致する。付き合わされる観客の身にもなれ!と声を大にして言っておきたい。

(2013.10.5 シネプラザサントムーン)

(評価:★1)

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