[コメント] ランペイジ 巨獣大乱闘(2018/米)
とにかく日本版のポスターがかっこいいので前情報はほとんどそれだけの手ぶら状態で見たが、予想外に面白かったなあ。たいへんクラシカルな建て付けの巨大モンスター映画であり、クライマックスは特撮怪獣映画的でもあった。
キャラクター造形も典型的ではあるけど、折り目正しくやるべきことをやってる感があり、そこらへんもウェルメイド感に一役買ってる。ウェルメイドに4点を付けるのは私個人の採点基準からは逸脱するのだが、しかしこの時代にこういう佇まいの映画を作るのはそれはそれで価値あることだと思うので、敢えて4点をつけよう。
元特殊部隊で元国連密猟取締タスクフォースで今は霊長類学者という、設定盛り過ぎて何者でもない男になってる(実際「謎の男」と評される)主人公も、ロック様のマッチョかつそこはかとなく漂う上品さがしっかりキャラクターとしての着地を成功させてる。あと悪の企業の悪くて頭悪そうな経営者姉弟も良い。
そしてモンスターのデザイン、ギミックがいわゆる日本の「怪獣」寄りなとこもたいへん嬉しいところだ。3匹とも良かったな。俺は狼のあいつ、ラルフだっけ? あいつが好き。あいつもいろいろ盛り過ぎギミック怪獣で良い。
どう考えても5年後には忘れらているだろう一本だが(もしかしたら『バトルシップ』のようにテレビ放映で化けるかもしれないけど)、今見ておくと後で思い出していい気分になれそうな一本である、と言ってしまおう。
2018/05/18 劇場にて鑑賞
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