[コメント] ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007/米)
スピリット・オブ・亜米利加
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公ダニエルは何を求めて生きているのだろうか? 彼は金を求めて掘り、石油を求めて掘り続ける。 彼は幸福を求めていたのだろうか? 否、彼は幸運で金持ちになれたかもしれないが、決して幸せになっていない。 神への信仰? 決して違うね。洗礼の最中にでも「パイプライン...」とつぶやくぐらいだから。 家族の絆か? それにしては、息子同然に育てた子を遠くに追いやり、兄弟を騙った男を葬ったくらい無慈悲な奴だ。
よくわからん!
けれど、この映画は微妙な感情の流れや男女の肉欲等を極力切り捨て、その画面のダイナミックさで圧倒する。 その向こうに見えたのは何だ?
浮かんできたのは、「スピリット・オブ・亜米利加」という言葉。 亜米利加を動かしているものの正体がおぼろげに迫ってくる映画だ。
それにしても ダニエル・デイ・ルイスの熱演のおかげで、ポール・ダノが浮きまくっている印象がある。確かにポール・ダノの役柄は私にとっては最高にいけ好かない奴なんだが。
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