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[コメント] シティ・オブ・ゴッド(2002/ブラジル=仏=米)

サンバに対するイメージが変わった。今まで考えていたよりも100億倍くらい暗い音楽だった。
パグのしっぽ

私の暮らす世界とは170度くらい正反対の世界が描かれていて「共感」とは無縁の作品なのだが、唯一、リトル・ゼがベネの送別会で女の子を捕まえられなくて目をギラギラさせながらうろついてるシーンだけ、妙に伝わってくるものがあった。どこの世界にもいるんですよ、自分の信念とか仕事に極度に真面目すぎて、飲み会とかの軽い場で異常な孤独感を感じてしまう人種が。こういう人種は裏を返せば、遊び方が分からなくてとりあえず「勉強する」「仕事をがんばる」「街を牛耳る」みたいな分かりやすい目標に全ての力を注いでしまう(個人的な経験では、「上昇志向」と称される人たちがこのタイプ)。リトル・ゼも不器用な仕事人間だったわけで。作中、主人公が我が身を称して「正直者がバカをみる」としているが、この言葉はそっくりリトル・ゼにも当てはまってしまう。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)煽尼采 shiono けにろん[*]

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