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[コメント] アバター(2009/米)

青い人間なんか気持ち悪いし売れないよ。どうなの?とか思っていたけど。3.5点
SOAP

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







イングロリアス〜』を見に行った時の予告でこの映画の存在を知り、CGの青い人間に何か不安を感じながら、3D技術とキャメロン監督を信じ、初の3D映画体験(遊園地以外で)。吹き替えで。

冒頭。静寂な宇宙船のカプセルに眠るシーンで立体に浮遊する水滴に心を奪われた。あたかも、この映画が3D映画の歴史の幕開けを、静かに、しかし雄弁に告げているかのようだった。

その後、初めは実写でもCGでもちゃんと浮かび上がるんだ!という事に目を奪われながら、ストーリーがスピーディーに展開していくにつれて、それにも段々と慣れていく。「観る」のではなく「体験する」とまでは正直いかないが、心配していた青いナヴィにも何も違和感を感じないくらい、すっと物語の世界へと入る事ができた。ナヴィ族と出会うまでの導入部分は説明不足でもなく突っ込みどころもあまりない世界感で、物語への誘導が非常に上手い。

それからは、この映画はまあ主に『ラストサムライ』(+『ロードオブザリング』+『サマーウォーズ』+色々)なんだな(でも最後は勝つんだろうな)、という事が分かったので特に何も考えずにこの世界を享受しようと思ったが、途中少し『ウルルン滞在記』みたい苦笑、と思いました。

その後のアクションシーンはまあ、「凄い」というボキャブラリーしか僕にはないけれでも、それをいえば3Dでない『2012』だって凄いんです。

実は観ていた席が残念ながら最前列のど真ん中で、迫力はあるのだが、スクリーンの両端をみるのにも首を動かさなければならなく(右に出る字幕まじ困る)、全体が見渡しにくいし、正直、動きが速いシーンには追いつきにかった。もし、もっと後ろで見ていたら全体を観わたせて、もっと奥行き感と立体感を感じられたのかしら、と思っています。再見は微妙ですが…

最後のアバターが目を見開くところは、「お前、頭がおかしくなったのか」という台詞を思い出されるところもありますが、人間が作り出した電脳ネットワークと、時空を超えた生命の心(身体)と心(身体)を繋げる自然神秘ネットワークの対比を考えると何か深いものを感じます。

09 12/28

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)Keita[*]

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