[コメント] アド・アストラ(2019/米)
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行きに見て圧倒されました。ストーリーは割とどうでも良いです。父が悪さをしているらしい海王星付近に、苦悩に満ちた主人公が行ってそして帰ってくるという映画。行きは月と火星経由で帰りは直行です。
途中いくつかアクシデントもありますが、これも話のアクセントという感じです。あー、宇宙船内で死んだ兵士は、海戦での水葬ならぬ宇宙葬になるんだ、実験動物に食われるとか怖い、火星の司令官の眼が大きい、という位。逆ににこれだけ科学的な時代の月面に、正体不明の盗賊団がいるとか、打ち上げ間際のロケットに忍び込むとか、どう考えてもあり得ないでしょう。あと途中出てきた宇宙軍の日本人クルーが、主人公演じるブラッド・ピットにいろいろあって襲いかかります。その時のセリフが、飛行機字幕では「チクショー」になっていました。個人的には「この野郎」の方が合っていると思いました。
とにかく、映像が圧倒的に良く出来ています。宇宙空間の造形なのか全体の雰囲気なのか、具体的にどこが圧倒的なのかは上手く説明できませんが。ブラッド・ピットのもの静かに苦悩する演技もかなり良いです。
帰りも観ましたが、やはり素晴らしかったです。あ〜日本までまだ7時間もあるのに、この主人公に比べると何百分の1なので楽だなあとか、飛行機内という同じような閉鎖空間にいたので、勝手に同志感が沸いてきたのかな?全く飽きませんでした。吊り橋効果でなく飛行効果というものか?
ついでに書くと他の映画では
『スター誕生』→1/2観て、帰ってから続き観よう(1か月経ってもまだ観ていない)
『ハスラーズ』→1/3観て、CAさんに変に思われたくないので帰ってから続き観よう(1か月経ってもまだ観ていない)
『アラジン』→ 頑張って全部観たけど...
この作品と同じ「新作オススメ」になっていた『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』→ 観ていない
という感じです。
さて本作ですが、最終的には主人公は自分の今までの生き方を見直したようです。これが本作テーマなのでしょうか。個人的には圧倒的な映像を楽しむ映画なので、見直さなくても大差はありませんが...
しかしこの映画いろいろなサイトで軒並み低評価ですね。思い出が壊れないよう、いつかまた長距離フライトする時に観たいです。その時まで旧作としてプログラムに残っていて欲しいです。
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