[コメント] 大地の子守歌(1976/日)
説明過多な脚本を内部から食い破る原田美枝子のエロスが凄い。眩い肉体にケダモノの精神を宿したヒロインを偏重した故、ストーリーに一貫性を欠くが、映画の面白さはそうした表層だけでは語れないとつくづく思う。
すべてのシーンで登場する原田は声が割れる一本調子の台詞回しだが、そのときにしか出せない彼女の魅力を増村はフィルムに定着させており、そこに映画作りのドキュメンタリーとしての側面を見る。梶芽衣子とのシーンなど感動的な瞬間は多い。
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