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shionoさんの人気コメント: 更新順(1/11)

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★4マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(2008/米)新聞の連載コラムという語り口の良さをうまく映画に適用している。主人公の主観描写であること、扱う時間の長さ、そして普通の日常生活に潜む驚きの瞬間を鮮やかに切り取って見せるさりげない洗練に満足した。 [review]モノリス砥石, りかちゅ, G31[投票(3)]
★3アメリカン・ギャングスター(2007/米)アクションを抑えて人間関係で見せていく気概は買うし、終始退屈しない絵作りで満腹感もあるが、広げた枝葉を丹念に紡いでいく丁寧さに欠ける。 [review]KEI, まー, けにろん, ハム[投票(4)]
★3マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009/米)リハーサルだから当然のことだが、そのパフォーマンスの低さを見るのが辛い。何より声が出ていない(出していない)。それでもセットリストを再構成せざるを得ない悲しさ。MJ本人の立場ならば公開してほしくはない完成度の低さだが、まず何よりも関係者に報いるためには致し方あるまい。 [review]モノリス砥石, ペンクロフ, shu-z, 緑雨ほか6 名[投票(6)]
★3青年の椅子(1962/日)お話は他愛のない青年社員モノ。タイプ室勤務のヒロインが、お付き合いの可否を公文書の体裁でタイプ打ちする可愛らしさ。彼女はきっと亭主の金●を握る強かな女房になるであろう。こういうコミュニケーションツールは現代では再現しにくい。水那岐[投票(1)]
★3ハート・ロッカー(2008/米)この映画に描かれているのは「情報」であってドラマではない。戦場で職人技に従事する兵士の話だが、リアリズムに傾倒するあまり、ストーリーの芯が失われてしまっている。主役不在の映画は繰り返し見るには値しない。それにしても一見の価値はあるのだが。 [review]おーい粗茶, G31, カルヤ, ぽんしゅうほか6 名[投票(6)]
★4ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米)同じ南北戦争後の時代を描いたフォードの『捜索者』などと比較すると、はるかに単純な語り口である。主要人物による会話劇と、シーン変わりに挿入される叙情的な風景ショット、要所に入るナレーションという構成で、とりわけ特殊効果による風景撮影はあざとくもあるのだが、なんといっても人物造形の豊かさ、濃密な芝居空間に漂う恐ろしいまでの緊張感は傑出している。すべてのキャストが非常に魅力的だ。緑雨, ゑぎ, 3819695[投票(3)]
★4しあわせの隠れ場所(2009/米)”美談”の一言で要約されないよう考え抜かれた構成だ。それはサンドラ・ブロックの側から物語を語ることであり、かつブロックはこのお話の全体像を知らされていないキャラクターとして、その瞬間を生きているということである。 [review]緑雨, カルヤ, tkcrows, けにろんほか5 名[投票(5)]
★4カッコーの巣の上で(1975/米)管理社会と個人の尊厳、というテーマに施された性的な仕掛けが巧みだ。女権によって腑抜けにされた男たちを奮い立たせるジャック・ニコルソンは生命力の象徴である。 [review]jollyjoker, Orpheus, Lostie, sawa:38ほか8 名[投票(8)]
★5怒りの日(1943/デンマーク)そのテーマといい技法といい、ドライヤー初体験の私としてはただもう驚嘆するしかないのだが、ひとつわかったことは、ヒロインの心の動きのなんと現代的であることか、愛や恋や若さ、自由や束縛といったものの考え方は溝口の田中絹代より、ひょっとしたら増村の若尾文子よりも、今の人々にアピールするのではないかと思う。 [review]ペペロンチーノ, ぽんしゅう, 動物園のクマ[投票(3)]
★4ランボー 最後の戦場(2008/米=独)全編がカッティング・イン・アクションといってもいいくらいのアクションの面白さは伝聞では到底伝えられない。中盤までは無言のスタローンの行間を読むことはできようが、ラストではただ見ることの価値のみが他のすべてを押しのけてしまう。 [review]DSCH, 3819695, 林田乃丞, 緑雨ほか6 名[投票(6)]
★3ノウイング(2009/米)演出、キャラクターとも満足できるレベルだし、終盤までは脚本もさほど悪くない。だが「エホバの証人」のパンフレットのようなヴィジュアルがどうにも好きになれなかった。 [review]おーい粗茶, 3819695[投票(2)]
★4クレールの膝(1970/仏)劇中描かれる30日間で何事も変化させず、ただ主人公のキャラクターを見せていくためだけのシンプルさは、どう見せるかというロメールの仕掛けを読み解く上でとても興味深い。 [review]けにろん[投票(1)]
★5チェンジリング(2008/米)シングルマザーでなおかつ電信電話という先端企業の女性主任であるアンジェリーナ・ジョリーは、その先進性ゆえに事件の矢面に立たされているかのように見える(雑談を追記しました)。 [review]ALOHA, まー, Santa Monica, Orpheusほか24 名[投票(24)]
★4バベル(2006/仏=米=メキシコ)イニャリトゥ監督の志の高さは尊敬に値する。従来の方法論を押し進め、ストーリーテリングの強度をも掴んだ成功作。実験的側面もまた作家の勇気と受け取った。 [review]irodori, るぱぱ, SUM, 緑雨ほか15 名[投票(15)]
★528週後...(2007/英=スペイン)徹頭徹尾スリリングなアクション・ホラーにアドレナリン出っ放し。主要人物のヒロイックなキャラクターの、その感情の激しさに比例する壮絶な暴力描写に心がかき乱される。サバイバルアドベンチャーとして見ると距離的スケールの点でコンパクトであるが、随所に演出の工夫が施されていてテンションが減速しない。 [review]おーい粗茶, JKF, , けにろん[投票(4)]
★4アイアンマン(2008/米)これはテーマではなく、キャラクターとシチュエーションの映画である。ここに漂うユーモアのセンスはハワード・ホークスのコメディのように知的な含み笑いを誘うものであり、それはひとえに役者の芝居の豊かさによってもたらされている。 [review]おーい粗茶, Orpheus, DSCH, YO--CHANほか12 名[投票(12)]
★4越前竹人形(1963/日)題材に入れ込まない簡素な娯楽映画に仕立てたのがよい。終盤のホラー演出も好み。 [review]irodori, けにろん, 3819695, りかちゅ[投票(4)]
★5フローズン・リバー(2008/米)傑作。映画は社会問題を下敷きにしているが、主人公である二人の女はそれとは違う次元に存在している。新聞記事には載らない生身の個人の姿がここにはあり、それがフィクションの力といえる。 [review]寒山拾得, IN4MATION, まー, 3819695ほか6 名[投票(6)]
★5グラン・トリノ(2008/米)決して完璧な映画ではないし、気になる粗もあるのだが、それなのにこれほどの豊かな余韻を得られたことが驚きだ。映画の何を知っていたのだろう、と実に新鮮な気持ちにさせてくれた新たなる傑作。(考察を追記しました。) [review]jollyjoker, yasuyon, Santa Monica, DSCHほか22 名[投票(22)]
★4新宿アウトロー ぶっ飛ばせ(1970/日)良作。スタッフキャストの代表作のひとつと数えていい。渡哲也と原田芳雄は『サンダーボルト』のイーストウッド/ブリッジズのような鷹揚さをもって描かれる。脚本ほどには切羽詰っていないのだ。それに引っ張られた脇の役者陣も余裕のムードを醸し出す。「ルパン三世」も真っ青の超おもしろいラストカットがその遊び心を象徴している。ゑぎ[投票(1)]