[コメント] フルメタル・ジャケット(1987/米=英)
この映画の主役は銃弾。まるで生き物の如く人を、人生を傷付け、いためつけ、そして殺す。ラストの皮肉な終わり方は秀逸。
この映画はロードショー公開されたので、今は無き京都の「美松劇場」で観た。スタンリー・キューブリックの映画だったので、心して観た。そうしないととんでもなくイタイ目に遭うからだ。
予想通りの映画だった。この映画で教練所で徹底的に苛められ性格が変貌してしまうヴィンセント・ドノフリオという俳優を覚えた。それくらい強烈な役どころだ。
この映画では「アメリカ的なもの」が徹底的に攻撃の対象になっている。すなわち、アメリカンヒューマニズム、アメリカンチームメイト、アメリカンダンディズムなどなどだ。
「他所の地で「アメリカ」を振舞うからどえらいしっぺ返しを食らうのだ。」監督のそんなつぶやきが聞こえる傑作である。
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