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[コメント] 哀愁(1940/米)

 メロドラマの典型。もちろん、貶しているわけじゃない。この映画から幾多の悲恋物語が作られた。
双葉三十郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 原題は「Waterloo bridge」。映画の最初と最後にこの橋が登場する。ロバート・テイラーのメイキャップが素晴らしい。これに落ち度があると映画はぶち壊しになってしまうからだ。

 ヴィヴィアン・リーの演技は本当にいい。前年に『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラを激演したのに、この作品では薄幸の美女を過不足なく演じている。二人がデートするレストランで「蛍の光」が流れているのが、日本人として作品に愛着を持たせている。

 役者の演技、物語の構成、映画の品格、どれをとっても一級品の傑作である。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ナム太郎[*] ゑぎ[*]

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