思っていたほど残虐でもグロくもなかったです。時代が時代だからですかね。でも残虐、グロさだけで言うならこの映画を越える映画は多くあるし、映画意外にもそんなもんは世の中に溢れ返ってありあまってるわけですよ。前評判でどんだけグロいのかと思って見たので拍子抜けですよ。いや、別にそういうの好きなわけじゃないけど。ほんとですよ。

もうなんか、こんなこと言うと駄目な奴だと思われるかもですが、観ながら7割くらい声出して笑っちゃってたんで、この映画に込められた芸術性とかメッセージ性とか、そんなん見出す余裕すらなかったです。だって大の大人が超まじめな顔して語り合ってるのに話の内容はスカトロなんですよ。尻と糞の話しかしてないんですよ。語り部は唐突に歌って踊るし、ウンコ食わすときスプーン使っていいから！ってスプーン差し出すし、そういう問題じゃないよ！って思ってしまった。拷問の最中におっさん達は腕組んで踊るし。なんかもう面白すぎる。現実味がゼロですよ(そんなもん出そうとしてなさそうだけど)。そのへんがグロさを薄めてる理由でもあると思われます。

でも画面とかはいちいち綺麗でした。語り部女の話を聞くシーンの部屋全体の構図とか、私はとても好きです。女の子たち結構かわいかったし。

いろいろ思ってたのとは違ったんだけど、まあいい経験にはなりました。 しかし監督は楽しかっただろうなあ。