[コメント] ゲーム(1997/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
まず。
今まで極力映画の事前情報を入れず。 大好きな映画の話も、ネタバレの予感がする2歩手前ぐらいから耳をふさいでアーアーと言い。そのせいで周りの人から白い目で見られたりしても耐えつづけ。どんな映画もけして途中から見たりやめたりせず。映画を見る時はいつも真剣に集中し。最大限映画を楽しめるように努力して来た自分と。この映画の内容に決して触れなかった周りの人々の愛情に感謝します。
上の努力は、まさにこの時のため。少しでも内容を知ってしまっていたら。少しでも集中を切らしてみていたら。あぁ怖い。きっとこの映画を最大限楽しめなかっただろう。皆ありがとう。自分にもありがとう。
そうです。そして最高に騙されました。そらもう半端無いくらいに。気持ちよすぎる。爽快すぎる。もうこれを超えるオチの映画なんて出会えない気がする。
まさに最後の、文字通り「落ち」のためだけに作られた映画。
ああ素晴らしい素晴らしい。
そうヤツ!デヴィッド・フィンチャーはギリギリをついてきた。楽しめるギリギリを。一歩間違えれば無茶苦茶で荒唐無稽。でもやりきった。良い仕事。フィンチャーが映画を撮るときにどれだけ神経を使っているか、どれだけまじめに手を抜かず作っているかが伝わってくる。
人間は何をしてても、どんな時でも予測してる。推測して想像している。 それは微少時間まさに意識する間もない間。知らないうちに積んだ経験で無意識に予測立てている。生きるうえで、意識があるうちは決して逃れられない。それは全ての行動にあてはまる。僕達は階段の最上段、最下段で足がガクンとなったあの時ぐらいしか分らないあの感じ。
もちろん映画を見る時にも、無意識にその先を予測している。画面から与えられる何らかの前提から、論理的にあらゆる可能性を挙げ続ける。そして経験から、起こりうるであろう可能性を絞っている。
さぁこの可能性。可能性はあるのに経験によってあまりに少ないと選考に残らず、無意識のうちにそぎ落としていた可能性。起こりうるが起こらないと決め付けていたこと。 それが起きた。それ故騙された。だから心地良い。やられちゃったよ。
しっかりと選考に残らない可能性。しかし起こりえたこと。0.何%だとしても絶対にないとは言い切れないこと。まさにギリギリをついてきた。いやいや気持ちよい。 こんなチャレンジ良くやったよ!ぶっ飛んでるけどとても素敵だよ!
--------話変わります--------
ネタバレって一体なんだろう。 近所のビデオ店で「どんでん返し映画コーナー」とかに入れられちゃってるDVD達が可哀相でならない。どんでん返しほど、どんでん返しの部分を隠さなきゃダメだろ!!って思っていつもこっそりポップを裏返しにしてます。ごめんなさい。
ってことでコメント欄気をつけないとだね。
辻褄が合わないって思う人はもう一回みてみないかい?
こんなに長いレビュー書いたの初めて…もう朝の4時。
もうなんだかわかんないけど。最後まで読んでくれた人。
あなた変わり者。
そんなあなたと、耳をふさいでアーアー言っちゃうあなたにこのレビューを捧げます。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。