[コメント] インビクタス 負けざる者たち(2009/米)
徹底的な赦しの精神で国家の統一化を目指す姿勢が,神々しい。徐々に周囲の信頼を勝ち得ていくものの,一番身近な自分の家族の信頼を勝ち得ることができないのが物哀しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「グラン・トリノ」に続く,黒人と白人間に育まれる友情。黄色人種の単一民族である日本人の私には抽象的に想像することしかできないけど,アメリカ人のクリント・イーストウッドにとっては,リアルで根深い問題なんだろう。 後半はラグビーのシーンが多かったため,ラグビーのルールをほどんど知らない私には,スクリーンの観客の熱狂的な声が遠くに聴こえた。 題材はいいが,どん底のチームが急に強くなって,強くなる過程が描かれていないところ等が気になった。大統領が,いかにして慈愛の精神を持ち続けることが出来たのかといったところや,大統領と主将の心の交流をもっと丁寧に描いて欲しかった。イーストウッドの作品が好きだから,要求が高くなってしまうんだろうけど。79歳にもなって脂が乗り切っているイーストウッドの次回作に期待!
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