主人公はニューヨークでのセレブな生活に戻りたいが、実はニュー・ジャージーでのささやかな生活にこそ本当の幸せがある、という内容が、皮肉にも多分ハートフル・コメディみたいな路線なんかあまり好きではなさそうなベン・アフレック本人にダブります。いかにも人が良さそうな彼は、映画の結末通りこっちの路線に向いているような気がしてなりません。

そして、ラクエル・カストロの可愛いこと可愛いこと！ジェニファー・ロペス似で選ばれたのかもしれませんが、演技力は既に彼女を超えております。学芸会に間に合ってパパと眼が合うシーンでは、思わず泣けてしまいました。

ご愛嬌のチョイ役かと思ったウィル・スミスが、実は主人公の心変わりを誘う重要なシーンでいい味出してました。

最後に、ちょっと（いや、かなり）太目のリブ・タイラーも可愛かった！…のですが、ラストのベン・アフレックとの抱擁シーンに問題。この頃はまだ破局していなかったであろうジェニロペの目が気になったのか、ベン・アフレックがイマイチ乗っていないのがありありと分かります。ジェニロペが余程怖かったのかもしれません。