3819695さんのコメント: 投票数順
特攻大作戦(1967/米) | 掛値なしに面白い傑作。前半も面白い。後半も面白い。全部面白い。リー・マーヴィンの一挙手一投足にメロメロになりつつ、手に汗握ると同時に背筋の凍るようなアルドリッチ演出に卒倒する。 [review] | [投票] | |
あおさぎと鶴(1974/露) | 技術的側面から云えば『霧につつまれたハリネズミ』の準備作。画面奥にかすむ風景の美しさには溜息が出る。花火の鮮烈さにもハッとさせられる。他愛もないお話だが、語り口は抜群にうまい。 | [投票] | |
パリ、ジュテーム(2006/仏=独=リヒテンシュタイン=スイス) | 全一八話もあるものの、なかなかどうしてどれも高い質を維持している。 [review] | [投票] | |
鳥(1963/米) | 最高に教科書的、と同時に非教科書的な作品。ぶっちぎりで私のヒッチコック・ベスト。 [review] | [投票] | |
狐と兎(1973/露) | これはかわいい! 平面としての画面の使い方はすでに名人級だが、ウシの突進と敗走は奥行きを使って見せてくれる。作風という観点からすればノルシュテインの実質的な処女作と云ってもよいだろう。物を畳んだり拾ったりといった小さなアクションで感動を呼ぶ繊細な演出も本作で初めて全面的に展開される。 | [投票] | |
25日 最初の日(1968/露) | 初監督作でこのレヴェルの高さはさすがノルシュテインと云うべきなのだろうが、扇情的な演出は現在から見れば「らしくない」とも云える。まあそれは政治的社会的要請から仕方なかったにしても、最も力のある画面が最後のニュース映像だというのはやはり問題だろう。 | [投票] | |
めぐり逢い(1957/米) | やっぱりケーリー・グラントがすばらしい。今のアメリカ映画に足りないのはケーリー・グラントだ! などといいかげんなことを口走りたくなってしまうほどすばらしい。 | [投票] | |
愛しの青いワニ(1966/露) | 悪くはないが、積極的に賞賛すべき点も見当たらない。牛を美しい女性に見立てるという着想は面白い。動物に抱くイメージが私たちとは文化的に異なるのだろうか。 | [投票] | |
コンボイ(1978/米) | ペキンパー的な細かいカッティングと軽々しく用いられるスローモーション、加えてチップ・デイビスの音楽が堅実にコメディを組織する。ただ無数の巨大なトラックが走るというだけで映画は成立してしまう、映画というメディアの本質的な荒唐無稽性を暴き立ててもいる。 [review] | [投票] | |
キンキーブーツ(2005/米=英) | 俳優陣の面構えがとてもよいし、作り手の誠実さも伝わってくるが、脚本の粗が終盤のカタルシスを削いでしまっている。もしくは脚本の粗なんぞをふっ飛ばしてしまうほどの決定的なショットに欠けることのほうが問題か。簡潔に云えば、ショーのシーンに観客を圧倒するようなショットがない。 | [投票] | |
トータル・バラライカ・ショー(1993/フィンランド) | フィンランドと旧ソ連の関係性については「冷戦下の東西の境界を成していた」といった程度の通り一遍(以下)の知識しか持たない私だが、それでもこの映画は感動的だと云い切ることができる。 [review] | [投票] | |
キートンの漂流(1921/米) | ここでもキートンは破壊王。加えて、ぐるんぐるんと船が回るシーンではキートンの転びの技術を存分に堪能できる。アクセントは素敵な奥さんとかわいい子供たちの存在。 | [投票] | |
俺らのペンギンブーツ(1992/フィンランド) | 赤ん坊マト・ヴァルトネンのふざけた笑顔が目に焼きつく。 | [投票] | |
悲しき天使(1992/フィンランド) | レニングラード・カウボーイズの異様な風体が放つ場違い感がモノクロにおいてはなぜか減殺されるという不思議。 | [投票] | |
荒野のガンマン(1961/米) | いささか焦点が合っていないようにも見えるブライアン・キースの双眸が、物悲しさで覆われた画面に緊張感を走らせる。 [review] | [投票] | |
スルー・ザ・ワイヤー(1987/フィンランド) | モノクロにおいてカウリスマキがどのように「夜」を撮影するか、という点で『カラマリ・ユニオン』と並んで興味深い作品。 | [投票] | |
白人酋長(1922/米) | 昆虫採集に来ただけの男がなぜか悲劇に巻き込まれる、というプロットはまるで『砂の女』。ま、ぜんぜん違うんだけど。 [review] | [投票] | |
ロッキーVI(1986/フィンランド) | カウリスマキは自身の映画にいつも簡潔でそれ以外にはありえないような題名をつける。その最たる作品がこれ。 | [投票] | |
罪と罰(1983/フィンランド) | ハードボイルド『罪と罰』。 [review] | [投票] | |
ワイルド・アニマル(1997/韓国) | 予算に恵まれた作品でないことは一目して明らかで、適当に盛り込まれた暴力やベッドシーンからはプログラム・ピクチャーの香りすらするようだ。 [review] | [投票] |