[コメント] マルタの鷹(1941/米)
ヒューストンはハンフリー・ボガートの「非情」を「饒舌」と「笑顔」で演出する。このボガートは不気味なほどよく笑う。他の登場人物は全員間抜け気味(一番の切れ者は不在のロシア人ケミドフだ)。女優には華が足りず、全篇にわたる室内劇の処理も甘い。しかし新人監督でもこれだけやれてしまうスタジオ力の安定感たるや。
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