[コメント] リトル・ミス・サンシャイン(2006/米)
家族揃って黄色いミニバスを押す、という運動が物語を転がしていく。身体性と物語の全的な連関という意味において、正しくアクション映画だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラストのダンスシーンにおいて私が滂沱たる涙を流してしまったのも、あの家族のダンスが、場違いな音楽に乗った間抜けなダンスが、馬鹿馬鹿しいまでに、そして美しいほどに単なる「運動」だったからだ。確かにあのダンスが祖父アラン・アーキンの「遺産」だというのも泣かせるが、そんな私たち観客の想いは置き去りにして、あのダンスはただ映画における運動の正しさを、世界に対する身体性の発露の有効性を高らかに謳っている。
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