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[コメント] ジャーマン+雨(2006/日)

編集の映画。インディーズ・低予算・DV撮影であることを鑑みても、このような照明ではまずいだろう。構図の持つ力が台無しだ。物語も私にはさほど訴求しなかった。しかしこのカッティングの快さには、それだけで七〇分間の映画を成立させてしまうだけのものがある。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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カッティング・イン・アクションなんてなかなか大したもので、プロフェッショナルの仕事と呼んでも差し支えないほど頑張っている。ブラック・スクリーンの使いどころもよく心得ている。ドッジボール・シーンのようにジャンプカット気味にぐいぐいと見せていくところもある。

言語感覚は一見ユニックなようでどこかコマーシャルなところも感じさせるが、それは監督・脚本の横浜聡子の頭のよさのあらわれでもあるのだろう。また、このような物語でありながら最終的には一定のオトシマエをつけずにいられないのは、物語作者としての倫理観のためかもしれない(「倫理」とは云いません。「倫理観」です)。

 備忘:ドッジボール・シーン以降、野嵜好美はキイ・カラーであった「黄色」をいっさい身につけなくなる。「黄色」を失う映画、あるいは「黄色」を取り戻す映画として撮られているわけではないようだが……。

(評価:★3)

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