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[コメント] ジョージアの日記 ゆーうつでキラキラな毎日(2008/米)

世界で最も阿呆な生物は思春期の男子であると相場が決まっているが、女子だって負けず劣らず阿呆である、というお話。いくら作者の作為が見え透いたものであってもこの少女らを嫌いになることは難しいだろう。こういう演出家と脚本家の素敵なアイデアがいっぱいに詰まった映画は好きだ。
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コメディに徹することを諦めてうまく物語をまとめることに力を注ぎ始める後半部には不満も覚えるが、それを差し引いても実に楽しい映画だ。ジョージア・グルームが赤ピーマン入りのオリーブ(!)に仮装して登場するアヴァンタイトル〜タイトルバックだけでも本当にたくさんのアイデアが詰まっている(私がここを気に入っているのは、導入部で横移動撮影を繰り出されるとなぜかそれだけで参ってしまう、という純粋に個人的な嗜好のためもありますが。『ダウン・バイ・ロー』とか『リンダ リンダ リンダ』とか)。ほかにも「キスの十段階」や「自分をねこだと思っている妹」などすばらしいアイデアが多くある。映画の魅力はやはりアイデアの質と量が左右する。

ジョージアの親友ジャスを演じたエレノア・トムリンソンもいい。しゃべり方にしても目の輝かせ方にしても絶妙に頭が悪そうで、とてもチャーミング。

(評価:★3)

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