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[コメント] モホークの太鼓(1939/米)

クローデット・コルベールよりエドナ・メイ・オリヴァーのほうがよほど魅力的だ。何しろ家を焼き払いに来たインディアンをどやしたててベッドを運び出させてしまうのだから。赤ん坊に対する愛おしさと慈しみに溢れた視線はのちの『三人の名付親』を思い起こさせる。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







フォードの第一回カラー作品はまったく見事な色彩を定着させている。終盤ヘンリー・フォンダの長い疾走を挟む形で繰り広げられる二つの戦闘シーンは、「煙」と「炎」という映画的イメージに満ちた刺激的な画面の連続。フォードの風景こそ「映画」のど真ん中だ。屋内シーンもまたよい。白い壁がとりわけ目に焼きつく。

ジョン・キャラダインについては、出演時間の短さにもかかわらず異様な存在感を見せたと云うべきか、もっとドラマに絡ませるべきだったと云うべきか。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)寒山拾得 ゑぎ[*] ナム太郎[*]

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