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[コメント] 僕が結婚を決めたワケ(2011/米)

ヴィンス・ヴォーンに愛せるところがただのひとつもないのは非常につらい。こいつはただの馬鹿か、本当に心に病を抱えているんじゃないかとしか思えない。こんな野郎とジェニファー・コネリーが相思相愛だなんて許せない! 憎い! という私情を挟みさえしなければ、しかしこれはやっぱり面白い映画だ。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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チャニング・テイタムが絡んだシーン、たとえばヴォーンが彼の住居を襲撃するシーンなどは声をあげて笑ってしまう。云い換えれば、演出がやはりヴォーンを馬鹿野郎として扱っているシーンは面白いが、彼に同情的というか妥当性があるかのように描いているシーンは白々しくてつまらない。コネリーとウィノナ・ライダーはともかく、私がヴォーンとケヴィン・ジェームズにまったく思い入れを持っていないということも災いしただろうが、観客はもっと素直に主人公に肩入れしたいものだ。常に安定した演出できっちり映画を仕上げるロン・ハワードだが、題材選びそのものの点でしばしば私と反りが合わないことがある。

(評価:★4)

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