[コメント] 愛と誠(2012/日)
対象への没入を避け、距離を保つことで品質の維持を図る多作家・三池崇史は、特定の時代に依拠した物語を扱うに際しても積極的に時代感覚の混乱を導入する。それはたとえば当世風の間合いを刻む台詞ギャグに、またリズム・セクションを強調して編曲・録音された歌謡曲が持つ優れて現代的な音像に顕れる。
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