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[コメント] アデル、ブルーは熱い色(2013/仏=ベルギー=スペイン)

映画にとって「被写体」とは「人物」を措いて他にない、と云わんばかりの力任せで貧しいカメラだ。見え透いた食事演出や、唾・洟・泪を駆使したアデル・エグザルコプロスの体液芝居にも感心しないが、何より一個のギャグも差し挟まないまま一七九分間を費やしてしまう演出家に対しては心臓の発毛を疑う。
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