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[コメント] コンドル(1939/米)

文字通り満身創痍になりながらも仕事を遂行していく、まさにホークス的な集団。彼らは悲しいときにこそ酒を飲み、音楽を奏でる。「ピーナッツ・ベンダー」は最高の泣き笑い場面だ。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ケイリー・グラントジーン・アーサーのロマンスももちろん魅力的だが、この映画のドラマ性の多くはトーマス・ミッチェルに拠っている。ミッチェルのシーンはどれもすばらしい。

個々のシーンの演出の冴えも尋常ではない。序盤のノア・ビアリーJr.のフライトシーンにおける、霧に閉ざされた上空と地上の、お互いの姿を確認することもできない絶望的な距離の感覚(ほとんど機体は映されず、もっぱら無線交信という「音」のみで緊張感を高める演出)。リチャード・バーセルメスのフライトで目的地の目印となる「煙」のスペクタクル性。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)jollyjoker[*] けにろん[*] ぽんしゅう[*] 緑雨[*] shiono[*]

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