[コメント] アウトロー(1976/米)
全篇が見所。初めて見たときは復讐劇が擬似家族形成の物語として語られる展開に度胆を抜かれたが、これはドラマに厚みをもたらすだけでなく、ネイティヴ・アメリカンや老人や犬までもがぞろぞろと連れ立って荒野をゆくという画の面白さを実現させる。目的地に向けて歩を進めるその瞬間ごとに彼らは家族になってゆくのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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家に立てこもっての銃撃戦はきわめて不利な情勢のはずだったのだが、いつの間にか圧倒的な勝利を収めている。これはジョージー・ウェールズたちの勝利である以上に、そのような展開を易々と成立させてしまうイーストウッド演出の勝利だ。また「唾を吐く」という何でもない行為で面白さをでっち上げてしまうあたりにも、不敵な演出家としてのイーストウッドの姿が刻まれている。
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