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★4レッド・ファミリー(2013/韓国)戯曲の映画化かしら。というのが一見しての素朴な感想だ。たとえば隣家の諍いが工作員一家に筒抜けで聞こえてくる件にしても、舞台演劇のほうが首尾よく描く方法を持っているのではないか。すなわち両家屋の縦断面を並置した装置を設えれば、二家族それぞれの芝居を厳密な同時進行性のもとに呈示できる。 [review]ロープブレーク, 緑雨[投票(2)]
★4モンキー・ビジネス(1952/米)ホークスの手にかかればチンパンジーや赤ん坊までもが名優になってしまうのだから、ケイリー・グラントジンジャー・ロジャースの突き抜けた幼児演技などさほど驚くには値しないのかもしれない。とは云え、これはやっぱり常軌を逸した楽しさ。カオス寸前で劇を制御する演出の手捌きは洗練の極み。YO--CHAN, shiono[投票(2)]
★3チェ 28歳の革命(2008/米=仏=スペイン)どう評価するにせよ、野心的な企画ではあると思う。列車が転覆するカットを含め、終盤の市街戦がよい。全篇を貫く平熱的テンションがここでは冷たい興奮を生んでいる。この規模・このテンションの市街戦というのは戦争映画というジャンルにおいて独特の位置を占めるだろう。 [review]disjunctive, 煽尼采, 緑雨, MM[投票(4)]
★4悪魔を見た(2010/韓国)度重なる復讐行為が正しく激化しておらず(見ようによっては前半のアキレス腱切断が最も痛い)、イ・ビョンホンに悪魔化の過程=葛藤が欠けているところが面白い。もう初っ端から悪魔。チェ・ミンシクでは歯が立たんほど強すぎるのもエンタメ的でいい。ラストの「装置」も非人道ぶりが締めにふさわしい。disjunctive, DSCH[投票(2)]
★3彼女の人生は間違いじゃない(2017/日)瀧内公美が乗車する高速バスを筆頭に、高良健吾柄本時生らの自動車など、作中人物の移動が移動手段の明示を伴いながら執拗に画面化され、積み上げられる。これ見よがしな方言使用を控える一方で、効率性を犠牲にしてでもジオグラフィックな正確さを志向した語りは、「土地」の物語において誠実である。水那岐, けにろん[投票(2)]
★3ゲット・アウト(2017/米)物語の環境に似たところがあると云えばあるM・ナイト・シャマランヴィジット』と較べると、作中人物とりわけ主人公の魅力が著しく劣る。翻って、シャマランの脚本・演出における最も大きな取り柄とは(どうも見過ごされがちだが)魅力的なキャラクタを創造する技術である、と云うこともできるだろう。 [review]pori, けにろん[投票(2)]
★4雪国(1957/日)豊田四郎安本淳の見事な仕事。ロングテイクの多用と正確なカッティング・イン・アクションがシーン内の連続性を担保し、緩やかに情感を育む。それにより岸恵子のキャラクタの突飛さも可愛らしさとして十分に正当化されている。川渡りなど幾つかのシーンの美しさはもはや壮絶の域。芸者市原悦子の異様さも忘れがたい。寒山[投票(1)]
★3レイルウェイ 運命の旅路(2013/豪=英)結婚した途端豹変するコリン・ファース。新妻ニコール・キッドマンには原因が判らないのだが、それでも彼を支えよう救おうと奮闘する。その健気で一途な献身ぶりが感動的ではあるのだけど、ここはひとつ「愛した夫は人でなしだった?!」という『断崖』的不安も盛り込んでサスペンスを煽りたいところだ。 [review]死ぬまでシネマ[投票(1)]
★4くちづけ(1957/日)前代未聞の超高速映画。いったい増村はイタリアで何を学んできたというのか(イタリアにこんな速い映画はない! たぶん)。しかし一見して勉強の成果が表に出ていないということこそが才能の証だ。増村はそんなものを直ちに/露骨に作品に反映させるような貧乏臭さとは無縁の、豊かな映画作家だ。 [review]ゑぎ, ナム太郎[投票(2)]
★3救命艇(1944/米)大海原にぽつんと浮かぶ一艘の救命艇。この広大かつ狭小な空間をいかにカメラで切り取り、またそれを配列するか、ということがここで取り組まれている主要な問題で、それに対するヒッチコックの回答ぶりには感心することしきりだが、興奮までは覚えない。照明ほかオーソドックスな技術の水準の高さは云うまでもない。 [review]寒山, t3b[投票(2)]
★4皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015/伊)米国を中心に時めく、漫画に基礎を置いた超人英雄譚の写実主義風新規解釈。その伊国版と、ひとまず大雑把には云えるだろう。ここでまたぞろ顧みられ、映画史的な意義がいよいよ瞭らかになるのは、かくのごとき後続に道を拓いたM・ナイト・シャマランの二〇〇〇年作『アンブレイカブル』の先見性である。 [review]ペンクロフ[投票(1)]
★5北北西に進路を取れ(1959/米)これだけ面白ければもう何も文句はありません。ヒッチコックの欲望が剥き出しの映画。 [review]なつめ, 濡れ鼠, ペペロンチーノ, 草月ほか6 名[投票(6)]
★3ウォール街(1987/米)オリヴァー・ストーンチャーリー・シーンマイケル・ダグラスを演出した映画にいささかでも「品」を求めた私が阿呆なのであって、ここでもストーンは己の道を邁進している。この題材を娯楽映画の型に押し込む演出・脚本の力強さは実際大したもので、時代風俗的なダサさが引き起こす拒否感も我慢できる。disjunctive, ダリア[投票(2)]
★5乱れる(1964/日)実は「列車」の映画作家でもあった成瀬巳喜男が、晩年になってその本性を剥き出しにした超絶傑作。最高の列車シーン。そしてそのシーンを境に映画は異次元の局面に突入する。そこで私たちが目撃するのは、「映画」が人間を蹂躙し、世界を支配する瞬間だ。「映画」とはかくも人智を超えたものなのか。寒山, ゑぎ, ina[投票(3)]
★5新学期 操行ゼロ(1933/仏)ジャン・ヴィゴボリス・カウフマンも凄い才能。子供らが羽根の舞う中を行進するカットは私が知る最も美しいスローモーションだ。自由についての映画であること以上に、映画の在り方の自由に心底打ちのめされる。掛値なしに全カットがこちらの想像を遥かに上回る真に独創的な画面。映画はどこまでも自由だ! 文法はない!寒山[投票(1)]
★4リアリティのダンス(2013/チリ=仏)このような自伝的作品が(願望を交えた改変を施したらしいのだから、よりいっそう)自作解説としても成立する程度に、やはりアレハンドロ・ホドロフスキーは私的な作家だった。たとえ物語に幾多の艱難が押し寄せようとも、それがドタバタ喜劇でさえある陽性の映画として撮られたことに快い驚きを覚える。 [review]ゑぎ, disjunctive, 水那岐, けにろん[投票(4)]
★3續姿三四郎(1945/日)冒頭の人力車の場面は無声喜劇の味わい。確かに黒澤は無声映画の監督経験を持たないという出自的な不利を負っているが、やはりそれらを見て育った世代には違いないのだ。藤田進の顔面力は正篇よりも向上。感情の零度を示した無表情がいい。河野秋武のようなキャラクタを登場させてしまうギリギリアウト感も背徳的に刺激的。ゑぎ[投票(1)]
★5旅芸人の記録(1975/ギリシャ)前人未到のアクション映画。人がぞろぞろ歩いている、ただそれだけのことが、アンゲロプロスの手にかかればここまで面白くなる、人の心を打つ。 [review]けにろん, ゑぎ[投票(2)]
★5周遊する蒸気船(1935/米)ニュー・モーゼことバートン・チャーチルのいかがわしさ。ステッピン・フェチットの登場の仕方の意外性。グラント将軍をリー将軍にしてしまうという蝋人形の扱いのいいかげんさ。大いに笑いつつも、私はウィル・ロジャースアン・シャーリーに服を渡すシーンで泣けてしょうがない。 [review]けにろん, ナム太郎, ボイス母[投票(3)]
★4稲妻(1952/日)開巻は朗らかに『秀子の車掌さん』(?)と思いきやほどなく予想外の人間性底辺競争に突入して堪らん。演者は皆よいが特に丸山修が最高。却って『流れる』的オールスターではこの味は出ない。場のムードを決定づける斎藤一郎の音楽はときに切ない系終末ホラーのようでやりすぎだが、これもまた面白い。 [review]寒山, 緑雨, ぽんしゅう[投票(3)]